トンネルの向こうはアンダー・ザ・シー

長い期間、持病の体調不良が続いた。昨年の12月5日から不調を感じたので、もう2ヶ月になる。体が鉛のように重たく、気持ちもどん底まで落ちていた。今までの経験から病状は一過性とわかっていながらも、辛い時間はあまりにも長く感じ、いつこの状態が終わるのかわからない絶望感と戦った。

調子が悪くなってから一ヶ月半たったある日。お風呂に入る前に、急に頭の中で、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の挿入歌、「アンダー・ザ・シー」が流れ始めた。アリエルのお世話をしているカニのセバスチャンが熱唱する、あの曲だ。急に元気が湧いてきて、私は嬉しくて泣きながら歌った。

その後も体調はまた落ち込み、なかなか浮上しなかった。もう少しでトンネルを抜けそうな気がするが、あまり期待すると絶望も大きい。この2ヶ月間何度も期待を裏切られた。

この暗くて長いトンネルが永遠に続くように感じてしまうが、それは違う。絶対にトンネルは終わりがある。そう信じて、暗いトンネルを訳もわからずに進んでいく。その先に、カニのセバスチャンが楽しく歌っている姿を夢見て。