【2023年2月】MaaS最新動向、スマートシティ構想の実践・取り組み
先日ヴァル研究所が定期的に実施している「モビリティピッチ」と題したMaaS最新動向のウェビナーに参加し、インプットした内容をここでアウトプットすることとした。
第17回スマートシティの実践については特に興味深い内容であった。
小田急電鉄とソフトバンクが取り組む海老名駅のスマートシティ
ソフトバンク×東京大学が研究開発する「次世代AI都市シミュレーター」を使って、小田急電鉄が協力し実証実験に取り組んでいる。もともとは右側の楕円のエリアを実証実験としていたが、2022年12月から左側の商業エリアも拡張したようで、かなり手ごたえがあるようだ。
人を動かし街の活性化と住みやすさの体現
当実証実験では『人流誘導』がテーマとなっており、人をベースとしたスマートシティ構想となっている。
「次世代AI都市シミュレーター」は、現実空間での人流・交通・購買・来訪者などの匿名化された属性データとデジタルツインの技術を用いて、デジタル空間上に海老名駅周辺エリアを再現し、インセンティブ(動機付け)が行動変容を促す効果を検証している。
それにより海老名駅周辺にいる様々な人たちを、ビーコン(ここで活用するのはWi-Fiスポット)やデジタルサイネージを活用して、クーポンやセール情報など近場で実施するイベントへの誘導や購買、店舗運営の効率化を促進を目指す。
▲シムシティにも似たUIのシミュレーションはワクワクさせてくれる
建設業界でも推進!清水建設が行うスマートシティの実証実験
XRアプリなどを開発するアップフロンティア社らと共同でスマートシティでの活用を目的としたAR/MRグラスによるARナビゲーションアプリを開発し、2022年4月16日(土)にメブクス豊洲で開催された「豊洲場外マルシェ」での実証を行っている。
SF映画のような世界がもうすぐそこまできており、上記画像のように街中に様々な電子掲示板が出現する。これはKDDIがNreal社と共同開発した「NrealLight」と呼ばれるAR/MRグラスをかけることで、このような空間表現ができている。
「豊洲場外マルシェ」では、お買物情報やイベントガイダンス、交通ガイダンスなどで活用されており、例えば人が集中する場所でもARグラス越しであれば販売商品情報をはじめとする付加情報を確認でき、また同日開催のイベントやキッチンカーの内容も確認ができるという仕掛けだ。
人流をつかめ!簡単にDX化を推進できるツール『Yahoo! DS.INSIGHT』
私も活用しているツールとして、Yahoo!社が提供するYahoo! DS.INSIGHTを紹介したい。
Yahoo!アプリで利用者の位置情報データを活用して、調べたい位置の来訪者や住民の人流を測ることができるのだ。上記のようにヒートマップで確認することもできる。
各地域の詳細をこのように形で一瞬に出すことも可能で、新店舗出店の検討を始め、交通事業者であればオンデマンドバスの経路最適化など、いろんな形で活用する事ができそうだ。
Yahoo!で検索している層のニーズも調べることができる
位置情報を活用したデータだけでなく、Yahoo!といえばである検索ポータルの検索キーワードを分析データも活用できるのだ。
キーワード分析ツールは世の中に様々溢れているが、Yahoo! DS.INSIGHTの強みは各検索キーワードの性年代別構成がわかること、分析したキーワードを検索したユーザーが、他にどんなキーワードを検索したのかを時系列で追えるところは、他にない強みだ。
本日のまとめ
スマートシティ構想は日進月歩で各企業が実証実験を繰り返している中で、事業社としても住民としても、どのような利便性があるべきかを常に議論し関わっていきたい。そういう意味でも、ヴァル研究所のモビリティピッチは誰にでもおすすめできるウェビナーである。
______________________
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
noteでは『HOYノート』と題して、ビジネスマインドやスキルアップ、交流の場として活動しております。
Google MeetでリモートMTGを1時間程度、お酒を飲みながら…なんてのも全然アリです🍺
HOYに少しでも興味を持っていただいた人は、私のがっつりプライベートな趣味もぜひご覧ください👇
______________________
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄