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「頑張って!」と言われても、何をどう頑張るのだ?


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一日の朝は「頑張って!」で始まる

朝礼という儀式で、多くの会社が一日を始めることが多いでしょう。

そして、朝礼の締めくくりの言葉に「今日も一日頑張りましょう」や「頑張って」という言葉で実働が始まるのです。

また、営業職などの方が会社から外回りに出かける時に、

「行ってきます」と言えば、「がんばって」と一人ひとりに交わされていますね。

会社内だけではありません。

家を出かける時から、「じゃ行ってくるね」に対して

「気をつけてね」が多いのでしょうが、やはり「頑張ってね」と声をかける人もいるようです。

あ、中には

「無理しないでね」の意味を込めて、「頑張り過ぎないようにね」というのもありますね。


「頑張れ」と言えば、相手はいい気分だと勘違いしていませんか?


一概に「頑張れ」と言われても意味が解らない事はありませんか?

クソ忙しい私が、暇そうなあなたに「頑張って!」と言われても、イヤミにしか聞こえませんし、体調が悪かったり、精神的に疲れているいるときに「頑張れ!」って言われるのが一番つらかったりもします。

精神的に病んで何も手がつけられない時に、相手から「根性が足りない」とか「しっかり頑張りなさい」などと言われても、「頑張って出来る位なら、こんなに苦労してないでしょう!どう頑張るのさ?」と言いたくなりますよね。

仕事上の話しに戻りますが、営業で外回りを終えて会社に戻りった時、売上の良い人は「よく頑張ったね!」とほめられますし、売上が上がらなかった人は「もっと頑張ってくれなきゃ!」と上司から叱られます。

「わかりました。では明日から ちゃんと頑張りたいので、どう頑張ればよいか教えてください」

と、言い返したくもなりますが、大抵の場合は「はい。明日は頑張ります!」と答えてその場を繕います。

横で聞いている

「え?今日は彼はサボっていたわけじゃないでしょ?」

と思う事もありますが、明日もまた同じ会話が行われているのが不思議に思います。

正しい頑張り方ってなんですか?


ほとんどの会社で、新入社員に対して会社側から基礎教育が行われます。

どんな仕事をどういう方法で進めてい行くかは、会社から教えてもらう訳ですが、

社員全員が同じ方法で仕事を進めた場合、同期の社員との個人差が必ず出てきます。

そこで「頑張った人」と「頑張らなかった人」の差がつくわけですね。

ここで言う「頑張った人」と言うのは「人一倍の努力をした人」ということでしょう。

しかし、「頑張らなかった人」は全く努力をしなかったのでしょうか?

新入社員なのです。やる気もあるし希望もある。

その社員はそれなりに、新たな気持で努力をしたに違いありません。

では、なぜ結果に差が出てしまったのでしょうか?

実は、違う個性を持つ社員に、同じ説明や方法で教育した会社側に問題があるのです。

企業内で行われる企業内教育・教育訓練手法のひとつに「OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)」があります。

現場で学ぶわけですから、各個人の疑問点などもわかりますし問題点の回収にもつながります。

そしてある程度実力の差が見えてきた頃に、発生する問題点です。

「デキる社員」には一生懸命に教育し、「更にできる社員」と育てます。

一方、「理解ができていない社員」に対しては、忙しいという理由でほったらかしにしてしまい、その結果「ダメな社員」を作り出しているのです。

やり方を間違わなければ頑張らなくても結果は出る


「頑張る」事を怠ったと思われて、「ダメ社員」と言われている人でも、実は優秀な人材は多くいるのです。

問題は、学ぶ「社員」にあるのではなく、教育する「企業側」にあるのです。

「頑張った」か「頑張ってない」かの結論を出すのではなく、社員はみんな「頑張っている」のです。

・頑張っているのになぜ?自分には出来ないのか。

・頑張ってくれたのになぜ?結果が伴わないのか。

という点を問題にすべきではないでしょうか?

単に「頑張れ!」と言い、結果が伴わない社員に「明日は頑張れよ!」というのではなく。

なぜ「頑張った」にも関わらず、結果が出なかったのか原因を探り、解決に至らせてもらいたいものです。


「風邪をひいて38度熱があるけど、頑張って出勤しました!」

と、いっている社員のあなた・・・

頑張り方を間違えていませんか?

また、そのように報告された上司のあなた・・・

教育の仕方を間違っていませんか?


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