企業の幹部クラスにFigmaの使い方を教える仕事のニーズが高まっている件
こんにちは。デザイナーの市角です。
普段はデザインや映像を作りながら、大学で准教授としてデザイン思考について教えてみたり、デザインの考え方とやり方を学生さんや企業、自治体さんに伝えたり一緒になって考えています。
木曜日は #デザイナーの頭の中 シリーズ。
デザイナーがどんなふうに考えているのか、言葉にしなければ伝わらないので、思考プロセスを文章化していきます。
本日は私が講師をしているビジネスマンむけのデザイン(他デジタルスキル)教育プログラムについてのお話。
どういうプログラムかというとオンラインで3ヶ月間、Slackとzoomをつかってビジネスマンの皆さんにデジタルスキルを叩き込む!というマッチョな講座なんであります。
それまで専門でもなんでもなかった人たちに、プログラミングからデザインまで様々な領域を短期間で習得していただくわけなんですけど、今までWordとかExcelのみを仕事につかってきたような方々がいきなりプロも使うデザインツールであるFigmaをやったりStudioをやるわけですね。
企業の幹部クラスの方に何故か大人気のデザイン講座
そう聞くと、参加されている年齢層も20代30代なのかな?と思いきや、むしろメインは40代中盤から50代くらいの方が多く参加されている。
そしてどの方々も熱意が凄まじく、zoomによるライブ講義が終わったあとも課題について質問してくれたり、感想を述べてくれたり盛り上がっています。
正直ここまでの食いつきは想像していなくて、
講師としてご依頼くださった皆さんに感動してお礼を申し上げたほど。
熱意のある人に教えることで自分も熱意をもらえて、色々勉強して成長しようという気持ちになれました。
自分がわかっていないと誰かと仕事をすることもできない
これは本当に不思議な現象で、AIにコード書かせたりnotionでプロジェクト管理したり、figmaで名刺つくったりstudioでWEB構築したりなんて、企業にお勤めの幹部クラスの方が本来直接やらなくてもいいようなこと。
しかし、現実問題としてこういった最新ツール群について自分が使えないと部下と連携して仕事をすることもできなければ、発注者として業者に制作物を作ってもらうことさえできません。
皆さんそのことを日々の業務で痛感されているご様子で、
講義終了後の熱気や課題に取り組む意欲などを見ていると、すぐに自分の血肉にして活用してやるんだ!というパッションを感じます。
直感的に時代の転換点にいることを感じている人たちが学ぶのがデザイン
転換点です。私達を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、日々の仕事もこれからAIにどんどん置き換えられていくでしょうし、コスパが悪いという理由で単純な知的労働はもはや人間のやることではなくなるでしょう。
(これには簡単なクリエイティブワークも含まれます)
そうなってくるとツールを使ってどんなに面白いことを発想するか?企画して実行していくのかという抽象的な能力が必要になってきますが、そのときに考える力を増幅してくれるのが視覚的にも感覚的にも訴えてくれるデザインであり、一連のデザインツールだと思っています。
WordやExcelの画面をいじっていると浮かんでこないアイデアも、視覚情報メインのFigmaやmiroなどを使って「とりあえずモノを作ってみる」脳で考えてみると不思議と出てくるもの。
もちろんそのときに沢山のパターンをAIをつかってジェネレートしつつ、考える力の根幹は人間が保持していたいですよね。
そうやってデザインリテラシーが高まったビジネスマンから発注いただけるのは大変ありがたいこと。双方コミュニケーションがスムーズになり自ずと最終的なアウトプットの質が上がります。
そんな感じで今後もおそらく幅広い年齢層の非デザイナー向けにデザイン教育のニーズが高まってくると思います。今後が楽しみ。
さてさて、さいごに私の活動紹介。どんなモノを作ってるのか載せておきます。観ていってね!
その他の制作物はこちら
そんな感じで木曜日は #デザイナーの頭の中 書いてます!
デザインについてのお話、他にもありますので興味があったら。