第一園芸株式会社様 デザイン思考長期プログラム提供
株式会社ホクサイの市角です。
デザイン思考という手法を使って企業・自治体様の問題解決や新規事業開発をお手伝いしています。またこの分野で大学の経営学部で准教授をしております。
今回は三井不動産グループの第一園芸さんでのケースをご紹介
第一園芸さんでは1年間を通してデザイン思考(クリエイティブな思考による問題解決法)プログラムの講師をやらせていただくことになりました
毎回社内の様々な人達と一緒に、社内の様々な課題に向き合い一年間に渡りお付き合いしてまいりました。それぞれ四時間の内容になっています。
・経営陣向けのビジョン策定ワークショップ 2018/03
まず最初に行われたのが経営陣向けのビジョン策定ワークショプ。これにはグラフィックレコーディングの力が必須ということで株式会社グラグリッドのグラフィッカーさんにご協力いただきました。弊社ではデザイン思考による問題定義を行いファシリテーション。
・商品開発部向け、新規事業創出ワークショップ 2018/07
続いて行われたのが商品開発部むけの新商品構想ワークショップ。
一旦花屋さんであるということから離れた時、第一園芸さんでは持ち前のリソースや人材でどんな事ができるのか?
柔軟な発想で商品開発を行ってもらう時間になりました。
最終的にでてきたアウトプットも短時間のワークショップにしては非常にユニーク。連続して行っていく手応えを感じました。
・働き方改善ワークショップ 2018/09
9月に行われた働き方改善ワークショップ。
思いつきで改善アイデアを出すのではなく、そもそも何が働くモチベーションを阻害している要因なのかを時間をかけて丁寧に洗い出し。
よくデザイン思考で失敗してしまうのが右脳だけを使ってその場の楽しさに流され、ワークショップが消化されてしまうことがありますが、そうならないように何度も確認を行っていきます。
・店舗スタッフさん向け接客向上ワークショップ 2019/01
19年一月には場所を借り全国から店舗スタッフさんが集まり大規模な接客体験の向上ワークショップ。
接客プロセス全体のなかのどこに問題が潜んでいるのか?改善点はないか?全体を通して「寸劇」を使いコミュニケーションに違和感がないか?顧客の立場を意識しやすい状況を作って検証を繰り返しました。
・管理職向けワークショップ 2019/02
最後は管理職向けワークショップ。一年を通じて育ててきたデザイン思考による顧客目線の導入と問題解決、そして想像力を阻害せずに多くのソリューションを生み出すプログラムを管理職の皆さんにも体験していただきます。
ご覧の通りかなりファンキーに取り組んでくださり、一年を通して少しずつ社内の空気が変化していったのを実感できた時間でした。
企画職だけが創造的なわけではない。どんな人にも可能性はある。
ジェネレーティブAIによっておよそどんなものでも作れるようになった現在、「それを使って何を創るのか?」が常に問われています。
ユニークなものを作って欲しいと聞いたとして、同じことを考える人達が無限に「ユニーク」を量産していますからすぐに埋もれてしまう。
最終的に創造的で価値があるものを作れるかどうかはひとりひとりの個人的な体験や想いから出てくるもの。
そんな時代に働くすべての人の思考のリミッターを外して、常識から開放された状態にしていくことは非常に意味があること。
また自動生成されたビジネスアイデアではなく、自分たちで生み出したものには「納得」が伴います。コミットし続けて責任を取り続けるために一人ひとりの創造性が一層大切になってくると思っています。
そんな問題意識を持つ企業様の傍に寄り添いともにものづくりができれば幸せです。
Date 2018-2019
CLIENT 第一園芸株式会社
株式会社ホクサイではデザイン思考のプログラムを企業や自治体向けに提供。ユーザーへの共感に根ざした課題発見や、アイデア創出、サービスや製品開発をお手伝いしています。