デザイナーとしてFUJIのカメラを使う理由と意味
こんにちは。デザイナーの市角です。
普段はデザインや映像を作りながら、大学で准教授としてデザイン思考について教えてみたり、デザインの考え方とやり方を学生さんや企業、自治体さんに伝えたり一緒になって考えています。
木曜日は #デザイナーの頭の中 シリーズ。
デザイナーがどんなふうに考えているのか、言葉にしなければ伝わらないので、思考プロセスを文章化していきます。
本日は写真のお話。
ここ最近写真を撮るのが楽しい
まずは最近撮った写真です。
最近ようやく何も考えずにシャッターを切る楽しさを覚えてきた感じがありサ活ならぬ写活と申しましょうか、写真を撮ることで整う自分がいます。
というのもそもそもデザイナー目線でいると写真って純粋に楽しめなかったりするんです。
デザイナーにとって写真は素材であって作品じゃない?
一般的にはそういう認識のデザイナーが多いと思います。写真やタイポや色、イラスト、質感をつかってどう遊ぼう?みたいに考えるお仕事ですから、どうしても独立した作品として観ることが普段は難しい!
なんで、写真撮るときも「これデザインに使うならどういう文字置こう」「どんなクライアントさん向けの広告に合うだろう」
なんて自然と考えちゃう。
純粋に写真だけの楽しみ方ができるようになったのはここ最近のこと。
調べてみるとデザイナーでありフォトグラファーでもある人って多そうで少ない。もっとワラワラ出てくるかと思ったのですが。
例えばイトウナツミさん
例えば田島照久さん
そして私の友人のホリーこと堀野美雪さんもそうですね。
彼ら彼女らを見ていると、作品としての写真と素材としての写真、両方の目で見ているように思います。意識的にせよ、無意識的にせよ、使い分けて考えている。そしてどの作品もデザインとして使いやすいなあとデザイナー目線で感じます。余計なノイズがなくてメッセージ性もあるけど、凛とした佇まいですよね。
FUJIを使っている時、業務じゃなくて創造になる
以前はSONY使いでした。理由は携帯性と安定感。
SONYは機材がフルサイズなのに小型で、さらにオートフォーカス性能が群を抜いて高く、動画も得意。安心して仕事に使える相棒だったわけですが、自分にとってはそこが「優等生過ぎて遊びがない」と感じる原因でもあり、何も考えずにシャッターをぼけっと切るモードになれなかったんです。
もう長いこと。
写真にも写っている古性のちさんをはじめ、たまたまFUJIのカメラを使う友人が多く(しかもデザイナーorデザイナー出身が多い)おやおや?と思って使ってみたら納得。
写真を撮る楽しみを知ることができました。
ノスタルジックな色味も正確さや解像度よりも気持ちを動かすことを優先させる写りも、
「こんな写真の世界があったのか」
と思わせる何かがあります。
もちろんSONYでもNIKONでもCANONでも純粋に楽しめる人はいっぱいいると思うのですが自分にとっては一旦、きっちりかっちりから離れる作業が必要だったのでFUJIとの出会いが大事だったわけですね。
レンズは今メインで使っているのは
XF35mmf1.4。
だいぶ昔に出ているのに今でも神レンズと呼ばれている子です。
1.4の明るさで、150gと小型軽量なのが良い。旅にも散歩にもとりあえずカバンに入れておける。
それと
シグマ18-50 f2.8。
これは旅と動画に特化したレンズ。これ一本でどんな現場もなんとか凌げてそこそこ明るくて小さい。頼りになるやつ。
最後に超広角の
Viltrox13mmf1.4
これはSONYのときに使っていた20mmf1.8Gレンズに置き換わるものとして持っている感じです。動画につかうメインレンズでもあります。
SONYとの二刀流でしたがここ最近自分の撮りたい絵もわかってきたし、またFUJIの正確さや信頼性も上がってきたのもあり今までSONYで撮ってきたような絵も行けるとわかったのでFUJI一本になりました。
FUJIだけにしようと思うきっかけになったのがElemental paradeさんのPV撮影でした。
情報よりも情緒の扱いがデザイナーの仕事になっていくと思うから
で、こういう画作りをするようになって自分のデザインも影響をうけて「情報を伝える」から「情緒で人をうごかす」にやりたいことがフォーカスするようになってきています。
それって、じつはAIによって変わっていく世界の中で自分がやりたいことでもあるので、意図せず写真にもそれがシンクロしているみたいです。
さてさて、さいごに私の活動紹介。どんなモノを作ってるのか載せておきます。観ていってね!
その他の制作物はこちら
そんな感じで木曜日は #デザイナーの頭の中 書いてます!
デザインについてのお話、他にもありますので興味があったら。