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起業家支援の現場でデザイン思考は本当に使えるのか?東京都そして大田区の担当者に直接聞いてみた。

こんにちは。デザイナーの市角です。
普段はデザインや映像を作りながら、大学で准教授としてデザイン思考を教えたりワークショップをしたりしています。

木曜日は #デザイナーの頭の中 シリーズ。
デザイナーがどんなふうに考えているのか、言葉にしなければ伝わらないので、思考プロセスを文章化していきます。

最近、デザイン思考(デザイナーの頭の中の思考法をビジネスに活かす方法論)があまり効果を上げていないじゃないか?という問題提議をするニュース記事を観ることが多いです。これについて思うところが多くあり反論してもいいけどそれは野暮ってもんです。

そこで、、

本日は起業家支援の現場でデザイン思考がどう見られているのか?
実際に効果があったのか?

わたくし市角といっしょに長年デザイン思考の起業家育成プログラムをしてくださっている株式会社ツクリエの高見賢和さんに聞いてみました!!



大田区ものづくり創業支援施設の現場からおとどけ


市角:六郷ベースという場所でインキュベーションマネジャーをされております、株式会社ツクリエの高見賢和さんです。高見さん今日はよろしくお願いします。

高見さん:よろしくお願いいたします。株式会社ツクリエの高見賢和と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

市角:高見さんとの付き合いなんですけれども、高見さんはですねこの六郷ベース、素敵な場所ですけれども

この場所に移られる以前、東京都の創業支援施設 START UP HUB TOKYOにいらした時からデザイン思考の講師としてワークショップで何回もワークショップでご一緒させていただいております。


そんな高見さんに今日は色々伺いたいことがありまして

高見さんは起業家支援のお仕事をずっとされてる方なので、

そのお仕事をされている立場から見たデザイン思考の役割といったことをいろいろ伺っていきたいというふうに思っております。

…そんな高見さんなんですけれどもこの高見さんご自身が、まずとても面白い経歴をお持ちなので、自己紹介を兼ねてちょっとお話いただけますでしょうか?

起業経験二回。
インキュベーションマネージャー高見さんの波乱万丈人生。


高見さん:私は大学卒業後ですね証券会社の方に入ったんですけども、当時ちょうどリーマンショックという2008年に入社してしまいまして金融業界はまさに火の車って言いますか…大変な状況になりまして、

すぐ証券会社辞めまして、中国の方に行って飲食店を開業しました。

市角:それが面白いですよね?証券会社のこの業界はもう駄目だな..よし!中国で飲食店やろうって普通はならないと思うんですけど笑

高見さん:私の行ってた大学が結構留学生の多い大学で、仲の良かった中国人がおりまして、大学生の時長期の休みに実家の方に遊びに行ったりして。

その頃中国が凄く経済成長してた時期だったので、何かここでいつかやりたいなということで、証券会社を辞めてちょうどタイミングがよかったので中国でお店をすることに決めました。

市角:やってたのは和食なんですか?

高見さん:日本式の七輪を使った焼肉店でした。珍しくて興味本位で来られる方が結構いましたね。


そこを三年ぐらい経営してまして、色々あって現地の会社さんの方に売却、
帰国して大手のEC会社関連のグループで、飲食店とか店舗向けの営業なども行っておりました。

で、だいたい二年ぐらいででそこもすぐやめてしまったんです。


市角:
結構ジョブホッパーですよね?


高見さん:そうなんです笑
ちょっとやりがいがなくなると、違うことをやりたくなってしまうので…

退職後にWEBに可能性があるなっていうの気づきまして、WEBサイトの企画だったり立ち上げ、運営を5年ほどやってました。

それで2018年、私も起業を二度経験しまして、失敗も成功も繰り返して創業支援に何かお役に立てないかなということで、2018年にツクリエという会社に入社しました。



ここは創業前とか創業後まもない企業さんっていうのを支援させていただいている企業でして、東京創業ステーションSTART UP HUB TOKYOのコミュニティマネージャとして参加させていただきました。



市角:
実は私そこで出会ってるということでそうですね?2018年に入社されて割とすぐですよね?


起業支援とデザイン思考って、すごく相性がいいと思った時
市角を見つける。


高見さん:
やっぱり起業支援とデザイン思考って、すごく相性がいいなと。デザイン思考に関する企業プログラムを作りたいなあと色々考えてた時に市角さんの記事をWEB上で見つけて


『あ、すごく面白そうだな』

市角:その記事書いてくれた人に私感謝しなきゃいけないよね笑

※多分この記事だと思います。グリーンズさん、ありがとう!


丸の内時代(東京都創業支援施設)は4日間のワークショップ5回やってます。

参加されてる方は一回あたり大体2.30人ぐらいなので本当にいろんな方と(150人くらい)関わらせていただきまして、私も非常に勉強になったというふうな記憶がありますね。

その後大田区に移られてからもご一緒させていただいているという次第なんですけれども。

そうすると2018年にツクリエにご入社されてから現在に至るまでなので、もう5年ですね。

高見さん:...5年弱ぐらいですね。キャリアとしては個人事業主を除けば一番長くなって。

市角:今までパッションが湧かなかったものはすぐ"損切り"をしてすぐに次に行くっていうスタイルだったのが、ずっとやりがいを感じてお仕事されてるっていうのはどういったポイントなのですか?

自分の成功も失敗も、次の道を往く人の糧になる


高見さん:
やっぱり自分の経験を活かせるっていうところが、一番のやりがいかなと思います。起業..成功も失敗も色々経験しましたし。

起業を考えてる方っていうのはもう何もわからない状況なので
不安な方が多いと思うんですよね。

そういうところで自分も時期だったり不安に思った時期もあったので同じ視点でアドバイスできますし、アドバイスが役に立って成功に一歩でも近付けてもらえるように出来るっていうところがすごくやりがいだと思います。

市角:5年間はあっという間でしたか?

高見さん:同じことがないので、もう常に違うことばかりの連続なので、飽きる暇がないっていう感じですかね

市角:起業された方も毎回いろんなテーマでくるじゃないですか?そうすると自分が知らない業界のこともわかったりとかするし。


高見さん:そうですね。やっぱり分からない業界だと、調べたりとか専門知識を身につけたりとかする必要もあると思うので、知らないうちにいろんな知識を身に付いてたりとか。

市角:だから実は高見さん自身がもう一種、シリアルアントレプレナーになっちゃってるわけですよね。

高見さん:そうかもしれないですね笑

市角:実際にその創業しているのは別の人なんだけど、思考訓練として(連続起業を)やってますよね。

そういうところがやっぱり私もちょっと興味ありますもん

そういうお仕事、いいなーー笑

高見さん:アントレプレナーっていうのは、起業家を支援するっていうのはこちらとしても起業目線っていうのは必要だと思うので、知らないうちにそういう感じになってるのかもしれないですね。

市角:さっき不安を感じている方がいっぱいいたけどって話をされてたんですけれども、私も本当覚えてます。

今までたくさんの起業家志望の方たちとお会いしてきて。

本当に最初はナーバスだったりとか不安だったりとか…そもそも何をしたらいいのか分からない!みたいな方がやってきて、その人たちと一緒にワークショップをしていく中で彼らもちょっとずつ変化をしていった。

これは私自身も非常に勉強になりました


市角のデザイン思考ワークショップ、
ぶっちゃけ参加者はどんな反応だった??


ところで高見さんから見て、私のデザイン思考ワークショップ
参加者がどんな反応してたかっていうのご覧になっていましたか?


高見さん:毎回プログラムを実施した後にアンケートを取らせていただいてたんですけども….


→動画はこちら


>>>>次回に続きます!


わたくしのデザイナーとしての制作物はこちら。


その他、デザイン思考を活用した事業創造ワークショップやコンサルティングを請け負っております。


そんな感じで木曜日は #デザイナーの頭の中 書いてます!
デザインについてのお話、他にもありますので興味があったら。


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