パリピは順張り、オタクは逆張り
投資には順張りと逆張りの2種類があります。どちらが正解というものはありません。自分の性格に合う方を選びましょう。
順張り(じゅんばり)
上がり始めたから買う。下がり始めたから売る。
モメンタム系とも呼ばれます。買われているなら需給が良い、需給が良いならこれからも上がる。トレンドに乗ろうという話です。
順張りでは値が上がった株を買うため、急激に元の値に戻ってしまうリスクが常にあります。なので、順張りには厳しい損切りルールが必要です。買った株が下がり始めたとき、躊躇なく全株を売り切れるかが重要になります。躊躇するようなら順張りはやめた方がいいでしょう。
安く買うことよりもトレンドに乗ることが重要です。
いいと思ったらすぐ買い、だめならすぐ売る。さっきまでこの株の良さを熱弁していたのに、5分後にはもう売っている。そんな変わり身の早さも特徴です。
「なんかあの株いいらしいぞ!うぇーい!」
「なんか最近イケてなくね?あっちの方がよくね?うぇーい!」
明るいですね。軽いですね。
順張りは楽観主義者・パリピ向きの戦略なのです。
(あくまで筆者のイメージです)
逆張り(ぎゃくばり)
安くなったから買う。高くなったから売る。
歪んだ株価はいつか修正される、という話です。
シンプルな手法ですが、皆と逆のことができないといけません。
皆がパニックになって売り、必要以上に安くなったところを買うのが逆張りです。相場が一方向に偏ったときにその逆を取るのです。
このとき、重要なのは想定最大損失額です。
株価がどこで下げ止まるかは誰にもわかりません。ただ、多くの場合、最悪どこまで下がり得るかはある程度推測できます。過去の値動き、同業他社の値動き、企業価値分析などから、保守的に見積もります。そこまで下がっても含み損に耐えられるだけの金額で買うのです。
株価150円だったものが一本調子で100円まで下がり、安いのでそれを買おうと思います。分析するとさすがに最悪80円では止まりそうだと推測できました。許容できる損失が10万円なら、株価100円で50万円分買います。そうすれば、株価が90円になっても想定内、平静を保てます。80円になる前に反発してくれればいいのですから。
素早い損切りが必要な順張りに対し、逆張りはいかに損切りに追い込まれないかが重要です。
「あれも調べた。これも調べた。最悪でもここまでしか下がらない。みんな売ってるけど僕はいいと思うから買おう。」
「買ってから下がってるけど、自分の理論には自信があるから想定最大損失額までは我慢。」
慎重ですね。暗いですね。一度いいと思ったら周りが止めても自分の信念を曲げませんね。
逆張りは悲観主義者・オタク向きの戦略なのです。
(あくまで筆者のイメージです)
私が逆張り派になった理由
私は逆張り派です。順張りもしますが、逆張りの方が4倍くらい多いイメージです。
理由1. 他人の逆を選ぶのにあまり抵抗が無い。むしろ逆を選びたい。
関西って「人と違ってなんぼ」みたいな文化があるように思います。東京の人がスイーツに2時間並んでるのを見て「はぁ?」って。
ロジカルではないですし、それが正しいとも思いませんが、文化として染み付いているような気がします。実際、関西人トレーダーは逆張り派が圧倒的に多いように思います。それが原因なんかは知らんけど。
理由2. 負けず嫌い。
私、負けるのが本当に嫌いなんです。絶対に損切りしたくないんです。もちろん損切りしないといけないときはしますが、損切りに追い込まれないよう出来る限りの工夫をします。慎重に慎重に。
すみません。かっこよく書きましたが、ただ慎重で暗いだけでした。悲観的なオタクです(笑)
トレーダーは常に客観的でなければなりません。ただ、人間なのでバイアスは必ずあります。そのバイアスが楽観寄りなのか悲観寄りなのか。パリピなのかオタクなのか。バイアスも含めて自分だと割り切って、それとうまく付き合いながら自分のやり方を見つければいいと思います。
にんげんだもの みつを
この理論でいくと、関西人はオタクということになってしまいますね。確かに変な人多いような気が…
ちなみにトップトレーダーの関西人比率は異常に高いです。知らんけど。
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