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はじめに
この「はじめてのカバディ」はカバディ選手というよりも会場や配信でカバディを観戦するカバディ・ファンを増やすことを目的として始めることにしました。
現在の日本ではカバディといえば興味を持ったほとんどの人が観戦ではなくプレイヤーとして活動することが多く、大会を見に行っても観客席に座っているのはそのほとんどが選手の家族や知り合いだったりして、純粋にカバディが好きとゆう観戦者はごくわずかと言わざるをえません。
もちろん選手が増えることはとてもいいことですが、増えるのは男子の選手ばかりで女子は実質的な競技人口が100人もおらず、国内大会を開いても女子チームは多くて4チームそろえば多いほうとゆう感じです。
男子のほうは競技人口やチーム数が増えたことは喜ばしい一方で、参加チームが20を超え、2日間の日程で全試合をやらなければならず、チームによっては優勝するには1日3試合をしなければならないとゆう過酷な日程が選手を待ち構えています。
先日開催された第17回東日本選手権では入場無料、各チームの選手表やトーナメント表が書かれたプログラムは1部100円、それだけで昼前から夕方まで1日楽しめました。
巨大モニターや音響などの演出はありませんが、インドのプロ・カバディ・リーグ(PKL = Pro Kabaddi League)だと広告が置かれているような近い距離でカバディの公式戦が見られるとゆうのはとても魅力的です。
「アジア版オリンピック」や「マイナー競技の祭典」と言われ、カバディの国際大会として最も栄誉あるアジア大会 (Asian Games)が2026年には名古屋で開催されます。
そこではプロ・カバディ・リーグで活躍するインドやイランのスーパースターたちのプレイを日本で見られる貴重な機会です。日本は名古屋大会で何勝できるかわかりませんが、越えなければならない壁、返さないといけない借りがいくつもあります。
日本と世界のトップとの差はまだまだ大きいですが、だからこそ応援する人が必要です。
近年は国際大会でなかなかいい結果を残せないため、2021年を最後に日本人プロ・カバディ選手は誕生していませんが、いつかまたプロ・カバディ・リーグに所属する日本人プロ・カバディ選手が誕生するかもしれません。
アジア大会がおこなわれる愛知県でついに第1回カバディ東海大会が9月に開催することが発表されました。2020年3月に開催が予定されていた第1回東海カバディ大会がコロナ・ウイルスのパンデミックにより開催中止になってから実に4年半かかっての東海大会の実現です。
これは4月に福岡で開催された第19回西日本カバディ選手権大会、5月に大阪で開催された第1回近畿カバディ選手権大会に続く地方開催の大会となり、少しずつカバディの大会の開催地域が広がっています。
4月からは日本で初の試みとなる関東カバディ・リーグが始まったことで、半年ものあいだ配信を通じて毎月カバディを見られるようになり、選手もファンも以前よりカバディを楽しめる機会が増えつつあります。
カバディを続けていても選手としての収入はないため、いまの日本はカバディで夢を持ちづらい環境にありますが、「カバディに関わる人の人生をより豊かに」とゆうスローガンを掲げたKabaddi Dream Projectも始まりました。
Kabaddi Dream Projectはエンタメ・カバディ、ビーチ・カバディ、キッズ・カバディの3つを中心に活動していくとゆうことで、これまでは日本ではカバディといえば屋内でやるインドア・カバディのことを指していましたが、これからは日本でもカバディの楽しみかたが多様化していきそうです。
大型ショッピングモールの催事スペースなどの多くの人が集まる場所を会場にして、音楽などの会場演出を取り入れたエンタメ・カバディが普及したり、ビーチ・カバディの日本代表として海外の大会に出ていくことがカバディ選手の収入につながっていくことでしょう。
カバディの新たな動きは日本だけではなく、2023年にプロ・カバディ・リーグが10周年を迎えたインドでも2024年に新たにウッタル・プラデーシュ州によるプロ・リーグのウッタル・プラデーシュ・カバディ・リーグ (UPKL)がスタートし、リーグの期間が約3ヵ月のPKLと比べるとわずか2週間とゆう短い期間でしたが、現役プロ・カバディ選手が参加したことで世界のカバディ・ファンから注目を集めました。
国際大会としては日本も参加した女子の東アジア選手権が各国のカバディ協会の協力のもと2024年に新たにスタートし、1年目は3チームのみの参加でしたが、参加チームを増やして2回目以降も定期的に開催されることが期待されます。
いま日本のカバディ界はSNS上でカバディ選手とカバディ・ファンが緩やかにつながりを持ちながら、お互いに情報を発信し合っています。
実はカバディ選手でも国際大会で日本代表の試合を配信で見られるかどうか知らないことがあり、カバディ・ファンの発信する情報で当日になってYouTubeやFacebookで試合が見られるとゆうこと知るとゆうことが多いようで、カバディ・ファンがSNSで発信するそうした情報を選手たちも拡散してみんなで情報を共有するとゆうことが珍しくありません。そうした意味でもカバディ・ファンの存在はひとりでも多いほうがいいのです。
1年を通してカバディを身近に感じて、会場や配信で自主的にカバディを見て、カバディをおもしろいと感じていたら、それはもうカバディ・ファンです。カバディに詳しい必要はありません。