本が読めなかったらいふが感動して最後まで読んだおすすめ本③
おすすめ本の3冊目は、、、
ダークサイド系で有名な新堂冬樹さんの作品です。
忘れ雪/新堂冬樹 (角川文庫)
新堂冬樹さんはダークサイド系のジャンルを書くことが有名でそんな作品は黒新堂と呼ばれています。
しかし、今回紹介する作品は黒新堂ではなく新堂冬樹が初めて書いた恋愛小説の白新堂です !
白新堂第1弾の忘れ雪は581ページの長編小説となっています。
最初この本を手に取るとちょっと分厚すぎて読めるかな?って思ってしまいました。
自分は小説を完読するのが苦手な人間です。
しかし、読み始めると中だるみする場面が全くなく読めば読むほど大変なことになりました。。。
この作品は計算しつくして書かれたという事らしいですが、読み続けてしまうと本当に涙があふれ出て止まらなくなってしまう作品なのです。
私は人生の中でこの本が今まで読んだ本の中で、一番涙が止まらなりました。。。
自分が小説を読んでこんなにも泣けるのか…って信じられませんでした😢
今はスマホの時代となり人と人はすぐに連絡を簡単に取れるツールを手にしています。
しかし、少し前の時代はそんな便利なツールはなかったため忘れ雪のようなすばらしい作品が誕生したのだと思います。
新堂冬樹とは、(しんどう ふゆき、1966年[1] -)は、日本の小説家、推理作家、芸能プロモーター、映画監督。大阪府出身。工業高校中退。
10代の頃から闇金融の世界で働いていたことを公言し[2]、現在も金融コンサルタントを兼業している。その経歴を生かした「カネ」や「女」などの欲望渦巻く「裏社会」を描いたノワール小説を書く一方で対極的に静謐な純愛小説も書いており、ファンは前者を「黒新堂」、後者を「白新堂」と呼ぶ。
オフィシャルブログのタイトルを「白と黒」とするなど、本人も公認の呼称である。
昆虫好きで、DVDソフト『世界最強虫王決定戦』の監修を務めている。
また、『虫皇帝』シリーズを新堂プロにおいて製作。自ら監督・構成・ナレーションを担当する。 『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイトルにもなっている「忘れ雪」とは、「名残の雪」や「終雪(しまいゆき)」とも言い、春に降る雪のことで、その雪に願い事をすると願うがかなう…という意味です。春の季語です。
この小説は2009年に舞台化され、2015年には映画化されています。
“ 忘れ雪に願いをかければ必ず叶う “と祖母から教わった深雪が、偶然拾った瀕死の一匹の子犬に出会ったことから物語が進みます。
そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまいます。
忘れ雪の力は本当だったのだ! 不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆきます。
やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は “ 7年後の同じ時間、同じ場所 ” での再会を約束するのですが……。
愛しているのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語です。
ここで小説の中に出てくるシーンを少し紹介したいと思います。
深雪が小説の中で心理テストの質問をするシーンがあります。
問題 恋人が魔女に魔法をかけられて蛇になってしまいました。
あなたならどうする?
気づかないふりをする
なんとか魔法を解こうと努力する
自分も蛇になる
答え
相手を傷つけないようにという弱者のやさしさ
決して諦めず醜い姿に変わり果てた恋人から目を逸らさず真正面から全力で魔法を解こうとする強者の強さ
蛇となった人とともに堕ちて行こうとする破滅的な優しさ
この意味はどういう事でしょう。。。
読んだ方はそれぞれ感じることがあり答えの真相の意味が分かると思います(笑)
深雪は小説の中で手紙を書くのですがこの手紙の文字数を調べてみました。
684文字×26枚=17784文字にもなるのです。
想いの深さが伝わります。
この小説は一般的な恋愛小説とは一味、いや二味も違い前半の半分はいじらしい恋愛小説、残り半分はせつないサスペンス小説になっています。
本当に涙がとまらない小説です。
人生の中でたまには1人で思いっきり何も考えず泣きたい夜を過ごしたい人にはスーパーおすすめです !
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