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Excel VBA 基礎学習 第11回


第11回では、VBAの練習として「処理の選択を行うプログラム」の記述を行います。この回も「模写」を通して、VBAでどのように記述するのかを学習します。

第1章 VBAの練習

【目標】

  1. ワークシートを選択するプログラムを記述して実行できる。(第3回)

  2. アクティブシートを変更するプログラムを記述する。(第4回)

  3. セルを選択するプログラムを記述して実行できる。(第5回)

  4. アクティブセルを変更するプログラムを記述して実行できる。(第6回)

  5. セルに値を代入するプログラムを記述して実行できる。(第7回)

  6. セルの値を取得するプログラムを記述して実行できる。(第8回)

  7. セルを移動するプログラムを記述して実行できる。(第9回)

  8. 指定範囲を選択するプログラムを記述して実行できる。(第10回)

  9. 処理の選択を行うプログラムを記述して実行できる。(第11回)

  10. 処理の反復を行うプログラムを記述して実行できる。(第12回)

  11. セルの色、罫線、フォント、値を扱うプログラムを記述して実行できる。(第13回)


第1節 プロシージャ記述練習の方法と目標

第3回以降で行うVBAの練習は、第1回と第2回で作成した「vba1.xlsm」の標準モジュール「practice_1」に記述を行います。但し、ここでの記述では具体的な文法等には触れず、入力に慣れることを目標に学習を進めます。

第2節 処理の選択を行うプログラム

VBEを起動して「practice_1」モジュールに「sample9」プロシージャを作成して次のように入力します。

図1-1-1

一行目は「大文字のD」「小文字のim」に続けて半角スペースをあけます。その後、「inputValue」と入力します。これは値を再利用するための名前です。

※この名前のことを変数(変数名)と呼びます。変数(変数名)については学習編の記事で扱います。この第11回では「名前」と呼んで内容を進めます。

名前「inputValue」に続けて半角スペースをあけて、「大文字のA」「小文字のs」を入力し更に半角スペースをあけます。

最後に「大文字のI(アイ)」「小文字のnteger」を入力します。

この記述によって「inputValue」の名前で結びついた数値を何度も呼び出すことが可能になります。

 二行目は「inputValue」に続けて半角スペースをあけ、「=」を入力し、更に半角スペースをあけます。

更に続けて、「大文字のI(アイ)」「小文字のnput」「大文字のB」「小文字のox」「()」を入力します。( )の中には「""」ダブルクォーテーションを入力し、その中に「好きな数値を入力:」と記述します。

※この中身はインプットボックスを表示する時に出力する文字列です。入力が煩わしい場合は「数値入力」などのように短く文字列を記述して構いません。

二行目の入力が終わったら改行し四行目の入力に移ります。

四行目では、まず、「大文字のI(アイ)」「小文字のf」を入力します。その後、半角スペースをあけ、「inputValue」を入力し、更に半角スペースをあけ、「<」と入力します。

※この「<」は比較の記号です。ひらがなの「く」ではありません。入力は次のキャプチャの赤くハイライトされた部分を同時に押下します。

図1-1-2

続けて、更に半角スペースをあけ、「5」と入力し、半角スペースをあけて「大文字のT」「小文字のhen」と入力します。

五行目は「大文字のM」「小文字のsg」「大文字のB」「小文字のox」「( )」入力し( ) の中に「""」ダブルクォーテーションを入力し、ダブルクォーテーションの中に「5未満です。」と入力します。

六行目は「大文字のE」「小文字のlse(エルエスイー)」「大文字のI(アイ)」「小文字のf」を入力し、半角スペースをあけ、「inputValue」「半角スペース」「=」「半角スペース」「5」「半角スペース」「大文字のT」「小文字のhen」と入力をします。

七行目は「MsgBox("")」を入力し、ダブルクォーテーションの中に「5です。」と入力します。

八行目は「大文字のE」「小文字のles(エルエスイー)」と入力します。

九行目は「MsgBox("")」を入力し、ダブルクォーテーションの中に「5より大きいです。」と入力します。

十行目は「大文字のE」「小文字のnd」「半角スペース」「大文字のI(アイ)」「小文字のf」を入力します。

プロシージャの入力内容は以上です。

 プロシージャの記述が完了したら、デバッグタグの「VBAProjectのコンパイル」を実行します。

図1-1-3

この操作を行うときはカーソルが実行したいプロシージャに入っていることが必要です。

図1-1-4

記述内容に文法的なミスがなければコンパイルは完了です。続けて記述したプロシージャの実行を行います。カーソルが実行したいプロシージャに入っていることを確認してください。

図1-1-5

実行の操作は下キャプチャの実行ボタンで行います。

図1-1-6

実行を行うと入力用のボックスが表示されます。「3」と入力します。

図1-1-7

「3」と入力した場合の実行結果

図1-1-8

再度、実行を行います。

図1-1-9

今度は「5」と入力します。

図1-1-10

「5」と入力した場合の実行結果

図1-1-11

もう一度、実行を行います。

図1-1-12


「11」と入力します。

図1-1-13

「11」と入力した場合の実行結果

図1-1-14

実行結果の通り、入力した値によって動くプログラムが選択されました。

本記事(基礎学習 第11回)の内容は以上です。

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