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Excel VBA 基礎学習 第6回


第6回では、VBAの練習として「アクティブセルを変更するプログラム」の記述を行います。この回も「模写」を通して、VBAでどのように記述するのかを学習します。

第1章 VBAの練習

【目標】

  1. ワークシートを選択するプログラムを記述して実行できる。(第3回)

  2. アクティブシートを変更するプログラムを記述する。(第4回)

  3. セルを選択するプログラムを記述して実行できる。(第5回)

  4. アクティブセルを変更するプログラムを記述して実行できる。(第6回)

  5. セルに値を代入するプログラムを記述して実行できる。(第7回)

  6. セルの値を取得するプログラムを記述して実行できる。(第8回)

  7. セルを移動するプログラムを記述して実行できる。(第9回)

  8. 指定範囲を選択するプログラムを記述して実行できる。(第10回)

  9. 処理の選択を行うプログラムを記述して実行できる。(第11回)

  10. 処理の反復を行うプログラムを記述して実行できる。(第12回)

  11. セルの色、罫線、フォント、値を扱うプログラムを記述して実行できる。(第13回)


第1節 プロシージャ記述練習の方法と目標

第3回以降で行うVBAの練習は、第1回と第2回で作成した「vba1.xlsm」の標準モジュール「practice_1」に記述を行います。但し、ここでの記述では具体的な文法等には触れず、入力に慣れることを目標に学習を進めます。

第2節 アクティブセルを変更するプログラム

VBEを起動して「practice_1」モジュールに「sample4」プロシージャを作成して次のように入力します。

「sample3」プロシージャの下に「Sub sample4」と入力してEnterキーを押します。

図1-1-1

Enterキーを押すと次のようにsample4プロシージャができあがります。

図1-1-2

 sample4プロシージャに次のプログラムを入力します。

図1-1-3

入力内容はsample3プロシージャとほぼ同じです。sample3プロシージャでは最後の個所が「Select」となっていましたが、ここでは「Activate」とします。

「Activate」の前に「.」ドットの付け忘れがないように注意してください。「Select」「Activate」いずれも頭文字が大文字であることにも注意して下さい。

※VBAはプログラムで利用するキーワードであれば小文字で入力しても頭文字を大文字に自動変換してくれます。但し、本書は練習として大文字は大文字で入力し、小文字は小文字で入力をしています。

このプログラムを実行すると、ワークシート「Sheet1」のセル「D4」をアクティブセルとすることができます。
 
プロシージャの記述が完了したら、デバッグタグの「VBAProjectのコンパイル」を実行します。

図1-1-4

この操作を行うときはカーソルが実行したいプロシージャに入っていることが必要です。

図1-1-5

記述内容に文法的なミスがなければコンパイルは完了です。続けて記述したプロシージャの実行を行います。カーソルが実行したいプロシージャに入っていることを確認してください。

図1-1-6

実行の操作は下キャプチャの実行ボタンで行います。

図1-1-7

実行結果は次の通りワークシート「Sheet1」のセル「D4」がアクティブセルの状態となります。

図1-1-8

※「選択」の場合は「Select」を利用します。この場合は複数のセルを選択することが可能です。対して、「アクティブ」の場合は「Activate」を利用します。この場合は必ずひとつのセルを指定することになります。

「Select」でも、ひとつのセルを選択する場合は、選択されたセルがアクティブセルとなります。

本記事(基礎学習 第6回)の内容は以上です。

ご案内:この記事の執筆者の別サイト

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