第02話 はじまり
日常の始め
ナビ:現世でハジメの日常生活が始まる
朝の光
朝の光が差し込む部屋。
目覚まし時計がけたたましく鳴り響く中、ハジメは布団の中で伸びをする。
彼は18歳の高校生で、どこにでもいる普通の青年だ。
ハジメ:うーん、今日も良い天気だ
ハジメ:よし、起きるか!
ハジメは布団から起き上がり、ベッドの横で丸まって眠るタマに微笑みかける。
タマ:スピー…zzz…
ハジメ:最近…疲れてるのかな?
ハジメ:起こさないようにしておこう…
ハジメ:そ~っと…
タマは白と黒の毛並みが美しい、ハチワレ猫のメス猫だ。
家族との朝食
ハジメはキッチンに降り、家族と一緒に朝食を取る。
母親は手際よく朝食を準備し、父親は新聞を読んでいる。
妹のリエはまだ眠たそうな顔をしている。
ハジメ:おはよう!母さん
母親:おはよう!ハジメ
母親:あら…タマは?
ハジメ:まだ寝てるよ
母親:あらそう…
母親:そういえば…あなた…
母親:今日は部活かしら?
ハジメ:うん、今日は部活の日だね…
ハジメはトーストをほおばりながら答える。
母親:遅くなるんでしょ?
母親:夕飯はどうするの?
ハジメ:う~ん…いらないや…
ハジメ:最近、タマが疲れているから…
ハジメ:帰りに何か…カリカリ梅と…
ハジメ:新作のおやつでも買おうかなと思って
彼はコーヒーを飲みながら答えた。
父親:最近、タマ元気ないみたいだな…
父親:ちょっと心配だな…
父親:おやつを買うんだったら…
父親:ほら、これも持っていけ!
父親が新聞から顔を上げてハジメにお小遣いを渡した。
リエ:私もタマにおやつ買ってこよっと!
リエ:ねぇ…お小遣いちょうだい!
母親:あんたは昨日もそうやって…
母親:パパにおねだりしたでしょ!
リエ:ええ…昨日は昨日だよ…
リエ:いいじゃん!…ケチ!
いつもと変わらない、朝のひとときである。
学校生活
学校に着いたハジメは、友達の遠藤とサエコに合流する。
遠藤はいつも元気でハジメをからかうのが好きだ。
サエコはハジメと同じクラスで、おとなしくて優しい性格の学生だ。
ハジメ:おはよう!遠藤
ハジメ:おはよう!サエコ
遠藤:おっす!!ハジメ~
遠藤:今日も元気か!?
ハジメ:もう…今日も元気だよ…
ハジメ:遠藤…朝からうるさいよ…
サエコ:…おはよう、ハジメ君
サエコ:今日も良い天気ね!
ハジメ:うん、今日も良い天気だね!
ハジメも笑顔で挨拶を返した。
サエコ:今日は数学のテストがあるけど…
サエコ:ハジメ君は大丈夫?
ハジメ:うん、なんとかなるよ
ハジメ:サエコは大丈夫そうだね!
サエコ:そうね…いつも通りね!
遠藤:ちょ…今日数学かよ…
遠藤:勘弁してくれよ…
ハジメ:遠藤もいつもどおりだね!
ハジメ:今日は僕も100点取っちゃおうかな!
遠藤:ほぉ…ハジメのくせに…
遠藤:自信満々じゃないか!!
遠藤はハジメの肩をポンポンと二度叩いた。
いつもと変わらない一日が今日も始まる。
授業開始のチャイムが校内に鳴り響いた。
つづく。
【EPISODE02】ほわぶら第02話 はじまり
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