第74話 作戦会議
会議の始め
ナビ:ハジメ達は現世で会議を始める
家族会議
リビング01
ハジメとタマは田中家のリビングで事の経緯をおおまかに話した。
彼らの話を熱心に聞く田中家の人々。
ハジメ:……てなわけなんだ…
ハジメ:…ざっくり話すと、こんな感じだ
タマ:…ということにゃよ
リエ:し…信じられない…
リエ:なんか…夢のような話ね…
ハジメ:まぁ、夢の話だな
母親:そんなことがあったのね…
母親:だから、あんたも変わったのね
ハジメ:そういうことだな
タマ:…全部、ハジメのおかげだにゃ!!
父親:……
父親:…なるほどな…
父親:じゃ…お前たちは…
父親:その夢の政府に目を付けられているわけだな?
ハジメ:ああ…そうだ、親父
父親:この現世で、その連中と戦わなきゃいけないわけか…
タマ:その通りにゃ!パパにゃ
母親:結構…重大な事実よね
母親:知っておいてよかったわ…
母親:私たちも気を付けないといけないわね
タマ:オラのせいで…
タマ:…ごめんにゃよ…
リエ:タマは気にしなくていいの!
リエ:現実味がないから何の実感もないけど…
リエ:危機が迫っていることだけはわかったよ!
ハジメ:ああ、だから…
ハジメ:これからは、何が起こるかもわからない
ハジメ:家族、皆に迷惑をかけるわけにはいかないから…
ハジメ:俺とタマはある「ところ」で世話になろうと思って…
田中家の約束
父親:なるほどな…
父親:本当は俺たち家族を頼ってもらいたいが…
父親:どうも、俺たちの力が及ばない領域にいるようだな…おまえたち
ハジメ:ああ、気持ちは嬉しいが…
ハジメ:本当にすまない…親父
母親:私たちに、何か手伝えることがあればいいけど…
母親:何か良い方法を考えなきゃいけないわね…
ハジメ:ありがとう、母さん
ハジメ:その気持ちだけで充分だ
リエ:あたしも何かしたいな…
リエ:お兄ちゃんだけに任せてらんないよ
ハジメ:リエ、お前は普通に生活しててくれ
ハジメ:夢の政府…
ハジメ:あいつらは残忍で卑怯な連中だ…
ハジメ:どんな手を使ってくるかもわからない
ハジメ:俺とタマは極力、誰かと接近することは避けたい
父親:そうだな…
ハジメ:だから、皆に挨拶をしておこうと思って…
ハジメ:いったん家に帰ってきたんだ…
母親:あんた…今生の別れじゃあるまいし…
母親:ちょっと大げさよ
母親:まぁ…でも言いたいことはよくわかったわ…
母親:「あんた学校は?」て…言おうとしたけど…
ハジメ:……
父親:……
母親:まぁ…両天秤にはかけられないわね…
母親:いいわ!ハジメ!
母親:教育者としては失言だけど…
母親:今は…あなたが一番、大切だと思うことをしなさい!
母親:私から言えることはそれだけよ
ハジメ:すまない、母さん…
タマ:…ママにゃ…
父親:…よく言った、ママ
父親:…さすが、俺が惚れた女だ!
母親:もう…あなたまで…
父親:…ハジメ、タマ…
父親:今という一瞬を大切にな!
父親:お前たちで…その夢の世界を、ひっくり返してこい!!
ハジメ:ああ、約束する…
ハジメ:俺たちで夢の世界をぶっ壊してくるよ!
父親:じゃーな!ハジメ
母親:気を付けてね、ハジメ
リエ:いってらっしゃい!お兄ちゃん!
ハジメ:じゃー、いってくる!!
タマ:いってきますにゃ!!
ハジメとタマは田中家を後にした。
これも巫女の言う的確な指示に沿って行動をした結果である。
つづく。