第07話 不思議な感覚
デジャヴの感覚
ハジメは不思議な感覚に包まれる。
昼休みの会話
昼休み、友人の遠藤とサエコと一緒に昼食を取る。
彼らの会話の中で、ハジメは再びデジャヴを感じる。
ハジメ:何かが…変だ…
遠藤:おい!ハジメ~
遠藤:お前、昨日の映画見た?
遠藤:やっぱ!三部作っていいよな~
ハジメ:…え…遠藤…
遠藤:ん?どした~?
サエコ:……
遠藤が話しかけると、ハジメは一瞬止まる。
ハジメ:い…いや~変なこと言うかもだけど…
ハジメ:そのセリフ、前にも聞いた気がする…
遠藤:…はぁ!?
サエコ:……?
遠藤:何言ってんだ…お前?
サエコ:…どうかしたの?
サエコが不思議そうに尋ねる。
ハジメ:いや…なんでもないんだ
ハジメ:忘れてくれ…
ハジメ:ただ最近‥妙なデジャヴを…
ハジメ:感じることが多くてさ…
ハジメは空を見上げながら答えた。
遠藤:で…デジャヴ??
遠藤:お前…
遠藤:変なことしてないだろうな?
遠藤は笑いながら答えた。
サエコ:ふふっ…
サエコ:デジャヴ…?
ハジメ:……。
友人たちは笑って流したが、ハジメの心には不安が残った。
デジャヴの終わり
ナビ:ハジメのデジャヴが次第に増え、現実と夢の境界が曖昧になる
帰宅後の出来事
家に帰ると、タマが迎えてくれる。
ハジメ:ただいま、タマ…
タマ:みゃぅみゃ!
ハジメ:タマ…僕はなんか変なのかな?
タマ:…みゃ?
ハジメは勉強をしながら、夢の中で見た古代の風景とその場面のデジャヴについて考え込む。
ハジメ:あの人たちは…
ハジメ:…なんで連行されていたんだ?
ハジメ:デルニ…
ハジメ:…彼女は何者なんだ?
タマ:……
タマ:みゃうみゃか?
タマ:…?
ハジメ:…ん?
突然、電話が鳴り響く。
ハジメ:んもうっ…
ハジメ:なんだよ、急にっ!
母親:ハジメ、下に降りてきて!
母親:ちょっと手伝ってよ?
それは母親からの電話だった。
彼はリビングに向かい、掃除を手伝うことにした。
ハジメ:せっかく考えていたのに…
ハジメ:タマ…また後でな…
タマ:みゃぅ…
タマは寂しそうにハジメを見送った。
夜の不思議な感覚
夜、ベッドに入ると、ハジメは再びデジャヴに包まれる。
まるで、今日一日が何度も繰り返されているような感覚だった。
ハジメ:やっぱり僕は変だ…
ハジメ:今日のことを鮮明に覚えているぞ…
ハジメ:まるで今日一日を…何度も繰り返している…
タマ:みゃうみゃ!?
ハジメ:全ての事象に既視感がある…
ハジメ:一体…何が起こっているんだ?
タマ:みゃうみゃ!
ハジメ:起きたらまた…今日が繰り返されるのか?
ハジメ:それとも…夢と何か関係があるのか!?
ハジメ:あの夢を見てから何かがおかしい…
ハジメ:…寝よう…
ハジメ:…おやすみ…タマ…
タマ:おやすみゃ!
ハジメ:…zzz…
タマ:zzz…
数時間後、再びタマはハジメの寝顔を見ていた…
ハジメ:グァー…zzz…
タマ:……みゃ
タマ:…まってる…みゃ
彼は深く考え込むが、やがて疲れ果てて眠りに落ちる。
ハジメの身に一体何が起こっているのか?
ハジメの違和感は続く。
つづく。