「手シワの原因は老化」という説の間違い

手がシワシワになったとか、ちりめん状になったとか、
乾燥して干からびたようになっているとか、

そういうことを、一般的には「老化」という。

それはいい。

いいけども、手がシワシワになる原因は、
検索をすると「老化である」と書かれている。

私は、これは違うと思うわけなのだ。


なぜかというと、もう少し詳しく検索すると分かるのだが、
「最近は若い人の手もシワシワになる現象が起きている」
という記事も、たくさん出てくるからだ。


これは、「アルコールで肝臓が悪くなる」と長年言い続けていたが、
最近は「酒=悪者キャンペーン」のおかげで
若い人はお酒を飲まない、飲めない人も増えたそうなのだが、
そういう人のあいだにも肝臓病が増えているという話と似ている。

つまり、
何かを「原因である」と決めつけたのはいいけども、
実は、そうではなかった、ということの一例なのだ。

そして、なぜそれが起きてしまったかというと
今の医学界というのは、原因を正しく突き止めることが
出来ないという致命的な欠点を持っているからである。


「病気や症状の原因を正しく突き止めることができない」のは
なぜかというと、
まあ、それが分かってしまうと、
病気なんかはガクンと減るということだ。

高血圧の原因が分かれば、高血圧の人はいなくなる。
ガンの原因が分かれば、ガンの人はいなくなる。

これは今の医学界が抱えている致命的な欠点だ。


今の世界は、資本主義であるが、
資本主義とはなんぞやといえば、
簡単にいえば「お金第一主義」である。

「お金第一主義」なんて言うと
成金みたいでカッコ悪いので
資本主義といってごまかしているだけであって
資本というのは要するにお金のことだ。

「お金がある人が、成功しますよ、それが当然ですよ」ということを
資本主義と言っている。

ちなみに、それを否定しているのが共産主義なので
資本主義的な人は、共産主義を蛇蝎の如く嫌う。
しかしそれは、スタンスの違いであって、
資本主義が絶対に正しいということにはならないし、
げんに今、世界中が、資本主義の失敗を目の当たりにしているところだ。


病気や医学に資本主義を導入したら、何が起きるかというと、
患者がいなくなったら、医者は失業してしまうという
ごく当たり前の現象が生まれてくるのである。

これが江戸時代なら、
江戸時代の医者は、よく時代劇で出てくると思うが、
あまり裕福ではなかったりする。
貧乏長屋に住んでいたりもする。

この時代の医者は、
勉強熱心な人が、自分で医者を名乗っている状態なので、
別に資格があるわけでもなく、やぶ医者もいただろうが、
少なくとも、お金目当てが一番の理由でやっているというよりも、
たんに、自分の知識を活かしたいとか、
薬が扱えるから人の病気を治したいとか、
そういう理由で医者を名乗っていたのではないかと思う。

江戸時代は、浪人たちだって、
お金がないから傘張りをしたりしていたわけで、
露店を出して商売をしたりもしていたようだ。

要するにこの時代の人は、副業、当たり前だったのである。

片手間に農業をやるとか、
何かちょっとした手伝いをして手間賃をもらうとか、
みんながそんなことをしていたのだろうと推測する。

しかし今の時代は、
医者であれ教師であれ、
それになるまでの資格取得が大変なので、
一度医者になったら、それ以外の道は考えられない、
ということになる。

片手間に農業をしながら医者してますとか、
そんな人は、あまり見ない。
片手間に文筆業をしている人はたまに見るが、
だいたい、文筆業が出来るような人というのは
何やってもだいたい出来るというのが自分の体感である。

ただ、それで稼げるかどうかはまた別の話で、
結局、今の時代は、
副業を推奨する流れにはなってきているが、
あまり広がっていない、
やりたい人は多くても、やる方法がない、というのが現実かなと思う。


そういう時に何が起きるかというと
人間、他に道がないとなれば、今あるものにしがみつく。

これが、医者が、根本的に人々を健康にすることに対して
なかなか積極的な気持ちになれない理由かなと思う。

「そんなことはない! 患者を治すために必死でやっている!」

という医者も当然いるとは思うが
そういう人に私は逆にききたいが
その使命感を他の医者も持っているかといったら
たぶん、みんながみんな持っていないという体感があるはずだ。

今の病院から、
がん患者、高血圧患者、糖尿病患者が消えたらどうなるか?

ほとんどの患者がいなくなるのではないだろうか?

いわば、それらの患者に依存してしまっているのが
今の医学界なんだろうなと私は思っている。
この構造を変えるにはどうしたらいいかは
考えればアイデアも出るかもしれないが
今のところ、誰もそのアイデアを出そうとはしないだろう。

「お金と関係ない医療のあり方」というものを
誰もイメージしてないから。


冒頭の話に戻るけれども

「手がシワシワになるのは老化だ」というのだが
それは、基本的にはそうだろうけども、
それだと、「若い人にも増えている」
ということの説明がつかなくなる。

若い人にも増えている現象であるなら
それは老化とは関係ない。
若い人が極度に老化しているという前提でもなければ。

このことを医者は「老化」では説明できないと思うが、
私は説明できる。


なぜかというと、単純な話、
自分の手がいきなりシワシワになったときのことを
覚えているのだが、

それは、コロナ禍のときに、
アルコール除菌スプレーを多用しなければならなかった
ときのことだった。

どこの店の入口にもアルコール除菌のボトルが置いてあり
それを使ってアルコール(というわりには雑菌臭がする謎の液体)
を手にすりこまなければならなかった。

ひどいときには、そのボトルを持っている店員が立っていた。

そういうときがあったのを皆さん覚えていると思うのだが、
その時期に、いきなり手がシワシワになったのである。


考えてみれば単純な話で、
手の常在菌までいなくなったのだ。

ぬか床をかきまぜるおばあちゃんの手はツルツルだとかいうが
これはぬか床に善玉菌があるからだ。

ツルツルにしてくれているのは善玉菌なのである。

アルコール除菌をしすぎたせいで
その善玉菌が死んだので
シワシワになったのである。

これが、自分が実際に体験した出来事だ。


さらにいうと、セブン-イレブンなどでもらう
除菌タオル(ペラペラのやつ)があると思うが
あれを使った直後も悪化した。
ひどいときには赤く腫れて炎症のようになった。

いろんなコンビニのタオルがあるが
セブン-イレブンは段違いにきつかった印象がある。

あれはお弁当を買ったりすると
無料でついていたりするので
ラッキーと思うかもしれないが
それを使うと手がシワシワになるのである。

これは、なかなかハンドクリームやハンドソープでも治らない。
なぜかというと、そういうもの自体にアルコールが含まれていて
さらに除菌をする構造になっているからだ。


このハンドソープでさらに手が赤くなって
ヒリヒリしてきつかったときがある。


そのときハンドソープを使うのをやめて石鹸にしたら
赤みが消えてヒリヒリしなくなった。
これは単純な、自分の実体験である。

あと、ウェットティッシュのボトルなども
あればあるだけ使うと思うのだが
これもやはり、手がシワシワになる原因となる。


つまり、手というのは
基本的には流水と石鹸でしっかり洗えばいいのであって
その他のものを使うと荒れやすいということなのだ。

美容師さんなんかが、手荒れをしてしまうのも
薬剤がきつすぎるせいである。

薬剤というものは、人間の皮膚に合わないのだ。

もしそれと同じことが体内で起きたとしたら
臓器も同じように炎症をしてしまうだろう。
だから「抗菌グッズ」というけども
抗菌し過ぎたら善玉菌まで死ぬということである。

善玉菌が死ぬとアレルギーになりやすくなる。
これはいくつかの研究で今、確認されている。

ということは、「抗生物質」で
炎症が起きやすい体質になってしまうということではないのか、
と私は思うのだが
このことを医学界が検証をするということはないだろう。
自分たちの需要がなくなってしまって
誰にも見向きされなくなるときまで。


まとめると、

「除菌グッズはそんなに使わなくていい。
飲食業でもないのに、そこまで手を除菌しなくていいし、
たとえマックの店員がすみずみまで手を洗ったとしても
そのへんのものに触った瞬間に
あまり意味のないものになる。
菌なんて、どこにでもいるから。
(手を洗わなくていいという話ではない)

大切なのは、大腸菌などに負けない
強い体を作ることであって
世界中の菌を死滅させることではないのだ。
(世界中の菌が死んだら、結局、生き物も死ぬ。ロボットしか残らない)

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