貴方ノ為ノ此ノ命を久しぶり聴いた感想。
以前≠MEのチョコレートメランコリーという曲の歌詞解釈を載せました。
その時に、同じような【実はストーカーでした】って展開の歌詞は昔から沢山あるよねって話したんだけど
今回紹介するガゼットの貴方ノ為ノ此ノ命という曲も、そのような歌詞になっております。
(ちょっと違うんだけど)
10年前に聴いた時のイメージは
ダッチワイフで遊んでた男性が、人形じゃなくて本物の人間に恋してストーカーする。
→最後に【全ては妄想だもの…(死笑)】って歌詞で終わるんですよね。
狂ってストーカーしてたみたいな歌詞は、全て妄想だったのかよ、もっと狂ってるじゃねえか!
中学の頃に聴いてた時は、こんなイメージでしたね。
ただ最近になって、この曲を作ったバンドのベースの方は亡くなってしまいました。
そこで、またこの曲を聴くようになって、LIVE体験レポもXって流れてきました。
そのLIVE体験レポを読んで、また歌詞の解釈が変わりました。
そのレポでは、アンコールのMCで、
お客さんが20人の時も5人の時もあって、でもその時から自信だけはあって、みんなが支えてくれるから、ここまで来れました。
みたいな内容のものでした。
その後に、「お前ら愛してる」と言って、貴方ノ為ノ此ノ命が演奏されたそうです。
ファンの事を、ガゼットが狂ったように愛してると、それだけの想いがある事が伝わりました。
ただのストーカーの歌詞とかじゃなくて、もっと深いものを感じるんだよね。
そこで最後の歌詞の【全ては妄想だもの…(死笑)】ってところも味が出ると思うんです。
映画とか漫画って想像で作られた茶番でしかないように、ストーカーの妄想のように、音楽もバンドも創作物で茶番なのかもしれない。
かといって、そこにはストーカー(ガゼット)が狂ったように愛していた貴女(ファン)は確かに居たのだと思いたい。
MCではボーカルがそのように想ってこの曲を歌ったのだと思います。
ファン目線で言うと()のガゼットとファンは逆でも解釈できて、
ストーカー(ファン)が愛していた貴女(ガゼット)は確かに居たのだとも解釈できます。
これはベースのれいたが亡くなったことで、より深いものをしみじみと感じます。
そんなれいたが最後にXでポストしていたものが【the GazettEは永遠であってほしいと願う】というものでした。
この曲のように全ては妄想かもしれないけど、ガゼットを聴いた青春とか想い出は確かにあるものだと思います。