元旦新聞をよんでみたら、天才から「ひとは変われない」ことを学んだ。
新春から、日本と世界でとんでもないことが起きていますいますが、こんなときだからこそ平常運転でいきたいと思います。
ふだんは新聞やネットニュースを追わず、社会の最新情報から遠ざかっている私。
社会との情報格差を解消するのに、毎年買っているのが「元旦新聞」です。
なぜ「元旦新聞」かというと、各紙が競って「特ダネ」を仕込もうとしているから。
以下の記事でも、「元旦新聞」がいかにお得かということを紹介しました。
今回の記事では、元旦の「朝日新聞」を読み、「ひとは変われない」ということが時代の雰囲気だと思いましたので、それについて語ります。
「天才観測」
新聞をひろげ、なんとも魅力的なネーミングだと思ったのが「天才観測」。
そのなかで、草間彌生さんや森村泰昌さんの記事を興味深くよみました。
しかし一番おもしろかったのが、野波健祐(のなみ・けんすけ)さんの「平成は求道者 令和は楽しむ」という記事。
記事のなかで、偉人研究家の真山知幸さんの研究が紹介されており、時代と調和した天才たちの姿を描き出していました。
記事をまとめると、以下のようになります。
・昭和の「時代のスター」:長嶋茂雄、美空ひばり
・平成の「孤高の求道者」:イチロー、羽生善治
・令和の「スキの延長線上」:大谷翔平、藤井聡太
このなかで、平成に「孤高の求道者」が人気だった理由を、「ストイックで近寄りがたい印象がある。それゆえに彼らの言葉は、先の見えない時代を生きるビジネスパーソンの励みになった」と語っています。
時代とともに変わる天才たちの姿に感心し、現代の「スキの延長線上」という表現には、なるほどと頷かされました。
ひとは変われない
「スキの延長線上」を体現した人物が人気なのは、ひとえに「ひとは変われない」という事実を、みんなが気づきだしたからではないでしょうか。
この記事をよみ、橘玲さんの『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』という本を思い出しました。
人生の大半をつまらない仕事に縛られ、幸福を見失うことのリスク。
遺伝が大きな影響を与え、嫌いなことやできないことは変わらないという現実。
そのため、幸福を見いだすには、「自分の好きなことを追求し、ニッチな領域で評価をえることが必要」と説いている本です。
そうでなければ、だれでもできるような仕事(マックでのバイトのように仕事ということで、「マックジョブ」とよばれています)をこなすしかないのです。
この本で語られていることを、おおくの人が気づきだしたのだと思います。
現実を直視せざる得ない状況
人口も減り、経済も衰退していく現代日本。
そんな環境が、「日本もまだまだ!」という幻想から目を覚めさせたのではないでしょうか。
経済も成長しないので給料もあがらず、現在は物価の上昇までおきています。
このような状況では、現実を直視せざるを得なくなってきました。
そこで見えてきたのは、「ひとは変われないので、スキを武器にするしかない」という「残酷な現実」。
こんななかで、「スキ」の延長線上で戦っている大谷翔平、藤井聡太といったスターが人気なのも納得です。
おわりに
元旦の新聞を読んでみて、社会のさまざまな動きや時代の変化に触れることができました。
新聞でえた情報や考えたことが、自分の人生にどのように影響するかはまだ分かりません。
しかし、元旦新聞を手に取ることで、過去から現在、そして未来へと続く流れを感じることができました。
そして、幸せになるためにはムラ社会をはなれて、自分の好きなことを追求し、ニッチで評価を得ることが必要であると、再確認できました。
これからも毎年、元旦新聞をつうじて、さまざまな視点から世の中を感じとっていきたいです。