型破りな成功者たちの自分らしい人生の歩き方:『Dark Horse(ダークホース)』レビュー
近年、「個性を活かす」ことが重要だと叫ばれています。
しかし、具体的にどうすればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
本書『Dark Horse(ダークホース) 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』は、ハーバード教育大学院の研究者であるトッド・ローズ氏による、型破りな成功者「ダークホース」たちの思考法をまとめたもの。
本書では、何百人ものダークホースへのインタビューを通して、彼らが成功を収めた共通点を探ります。
そして「個性」こそが重要であると説き、誰もが自分らしい成功を収めることができる時代が到来したと主張。
今回は、本書から学んだ、自分らしい人生を歩むために役立つ3つの視点をご紹介します。
1. 小さなモチベーションの追求
従来の成功法則では、高学歴や有名企業への就職などが重要とされてきました。
しかし、本書に登場する「ダークホース」たちは、そういった一般的なキャリアに疑問を投げかけ、自分だけの道を歩んでいます。
彼らにとっての成功とは、お金や権力ではなく、自分自身が心から満たされる「充足感」。
そして、その充足感を得るためには、自分の中の「小さなモチベーション」を発見することが大切だと説いています。
小さなモチベーションとは、「微妙な好み」、「素朴な欲求」、「個人的に抱く願望」といったもの。
たとえば、「コーヒーが好き」という小さなモチベーションから、コーヒーに関する知識を深め、スペシャリティコーヒー店で働き始める人がいるかもしれません。
このように、小さなモチベーションを起点に、自分だけの道を切り開くことができるのです。
2. 自分を知るための「判定ゲーム」
自分の願望を知るためには、「判定ゲーム」という方法が有効です。
判定ゲームとは、他人を見たときに自分が感じる印象を分析することで、自分自身について理解を深める方法です。
具体的な方法は次のとおり。
・自分が他人を評価している瞬間を意識する
・他人を評価しながら、どのような感情が湧いてくるかを見極める
・なぜそのような感情を抱いたのかを自問する
たとえば、家具修理業界の起業家のインタビューを見ているときに「この人って所詮は家具修理屋だろ?」と考えたとしたら、あなたにとって「地位や名誉」が重要な価値観であることがわかります。
逆に、有名人のインタビューを見ているうちに「富や名声を追いかけて人はほんとに幸せになれるだろうか?」と考えていたら、あなたにとっておそらく金と名声は、強い動機付けとなる要因ではありません。
このように、判定ゲームを通して、自分自身の軸を明確にすることができます。
3. 上手くなる方法の追求
本書では、強みとは生まれつきの才能ではなく、努力によって得られる能力であると説かれています。
そして、その強みを得るためには、つねに「自分に合った上手くなる方法」を追求することが大切。
そのさいに「時間」は重要ではありません。
それは、「~をマスターするのに~時間必要」という考えは意味をなさないことを意味します。
これは、人の個性はそれぞれ違うから。
強みを得たあとにすることは、その強みにフィットする戦略を探すこと。
これは、上達を目指して登ろうとする山の、もっとも険しい急斜面を探すようなものです。
あなたの強みに適した戦略を選べば、あなたはあっという間に急斜面を登ることができます。
まとめ
『Dark Horse(ダークホース)』は、型破りな成功を収めた「ダークホース」たちの思考法を紹介することで、読者に自分自身の可能性を信じて、自分らしい人生を歩むためのヒントを与えてくれます。
従来の成功法則にとらわれず、自分の中の小さなモチベーションを大切にすることで、誰もが自分だけの道を切り開くことができるというメッセージが込められています。
「どうしようもない閉塞感にどこから手をつけていいのか分からない」という人にとっても、希望を持てる一冊と言えるでしょう。
ぼく自身も本書を読んで、大きな情熱を持つことよりも、目の前の小さなモチベーションを発見し、それを追求していくことの大切さを改めて認識しました。
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