無知は罪
おっす!鳳東のうさぎさんです!
この1ヶ月は鳳南をひたすら打っていました!
1ヶ月前は九段の降段間際をさまよっていたのですが、この1ヶ月はマリオがスターを取ったときのごとく無双して十段目前までたどり着きました!
たった1ヶ月で九段のどん底から3200ptも増やせるなんて夢にも思っていなかったので未だに信じられない気持ちですw
ただ、この1ヶ月で打ち方を大幅に変えたのでそういう意味では結果が反映されて自分の努力が間違ってなかったように感じたので、このまま十段、天鳳位を目指して頑張ろうと思います。
ちなみにどういう風に打ち方を変えたかというと、端的に言えば他家の手出しツモ切りを全て暗記するようにしました。
手出しツモ切りを見ることがどれほど大事なのかは過去記事にまとめてあるので気になる人は読んでみてください!
やってみればわかるんですけど、手出しツモ切りを全て丸暗記してかつそこから手牌の情報をあぶり出すのって、少なくとも僕にとってはめっちゃしんどいし、なんなら現時点では全然処理しきれてないとも感じたんですが、その反面でこれを実践したおかげで回避できた放銃もかなりたくさんありました!そういう意味で"手出しツモ切りを見てなかったことによる無知"は罪だなというのは感じました。
こういうことを書くと「たまたまリーチ後のめくり合いや牌の巡り合わせが良かっただけだろ!」と思われる方もいるかもしれませんしもしかすると本当にそうなのかもしれませんが、手出しツモ切りを全て見ておけばそもそもそういう分の悪いめくり合い自体を回避できることがあるので一概にそんなことないんじゃないかなと個人的には思ってます。
ただ、麻雀は過程と結果の因果関係がわかりにくいゲームなので、もしかすると1ヶ月後にはこれがただの勘違いなのが発覚するかもしれませんw
まあそのときはそのときで「1ヶ月前の自分、勘違いしててウケるw」と自分で過去の自分を嘲笑しようと思ってるので、その時が来るのがある意味楽しみではありますし、そのためにこうして文章にして記録しているというのはありますね!
さて話は変わりますが、今月の鳳凰卓では"ヴェストワンカップ~天鳳鳳凰卓予選"というものが開催されています。
簡単に言うと鳳凰卓100戦以上で安定段が1位の人にヴェストワンカップ本戦の1次シード権が付与されるというイベントです。今年度はコロナの影響で大会が中止になったので次回の大会でシード権が付与されるそうです。
そして4月14日現在そのイベントで暫定1位になりました!
ちなみに100戦未満で僕よりスコアが優秀な人がいるのでこのスコアで安泰というわけでは全然ないです。
ただ、僕自身が早く十段に戻りたいというのもあって成績を悪化させてでも段位戦を打つかすごく悩んでいました。
似たようなケースは過去にも僕は経験していて、実際に昨年の11月、12月に行われた鳳凰卓發王戦予選、鳳凰卓日本オープン予選では、いずれも入賞して各大会のシード権をいただきました。
ただ、せっかく獲得した大きな麻雀タイトル戦のシード権にも関わらず、僕は両大会とも権利を放棄しました。
理由は簡潔に書くと、いずれの大会も本戦の開催場所が関東で交通費だけで往復2万円以上かかる(もし勝ち進めばもっと交通費がかさむ)こと、あとは万が一自分が優勝したとしてもアマチュアには賞金が一切出ないこと(プロが優勝すると賞金は出ます)、というのがあったからですね。もちろん大会に参加するメリットもありますが、これらのデメリットと比較した上で見合わないと判断して自分は辞退しました。
さて、ヴェストワンカップは本戦が関西で行われる麻雀タイトル戦なのもあって、交通費のデメリットがないことから「もし参加できるんなら参加してみたいなー」というのをふんわり考えていました。とはいえ、十段に戻りたい欲もそれなりに強いのと、上記の大会も辞退しているからどうせ今回もなにか適当な言い訳ができて辞退することもありそうだし、それに保存してたからといって必ずしも1位を死守できるわけではないから、それなら打ち得な気がするように思っていましたし、実際アンケートの結果見て打つぞーってなりかけましたw
ただ、上記のツイートを見た僕の知り合いのヴェストワン有識者の方に「鳳東のうさぎさんにはヴェストワン本戦に出てもらいたい」と言われて踏みとどまりました!しかも話を聞くとヴェストワンのシード権って自分の思っている以上に価値の高いもののように感じてきたんですね。
価値の高い要素はいろいろあるのですが、一番自分に響いたのは「160分の1で100万円をゲットできる大会」という要素ですね。ヴェストワンは上記の2大会と違ってアマチュアが優勝しても賞金が与えられる大会だそうです。麻雀バカの僕は「常人が打てば160分の1なんだろうが俺が打てば16分の1ぐらいで優勝できるやろww」みたいなハッピーな思考に至って、記録がまくられるまで保存しようという結論に至りましたw ちなみにヴェストワンは賞金は4位まで出るそうです。
さて、もしこのことを知らなければみすみす100万円抽選チャンスをどぶに捨てかねなかったので、そういう意味でも無知は罪だなーと痛感したとともにその有識者の方に対して非常に感謝の気持ちでいっぱいになったのでした。
そして、”何切るは 何を切るより 誰が切る"と、ブログの過去記事で何切るアンケートの無意味さを謳っていた僕が、ここぞという場面でアンケートの結果で打つか否かを決めようとしていたので、そんな己の浅はかさに嫌気がさした瞬間でもありましたw
さて、前置きが長くなりましたが、本日の局面は昨日に配信した際に遭遇したワンシーンにフォーカスをあてて書いていこうと思います!ちなみに筆者は前置きに時間を掛けすぎていてこの時点でだいぶ筆が進まなくなってきているので打牌の優劣の議論はいつもより簡潔にさせていただいてますw
場面は特上卓東南戦の南1局で対面が断トツ、下家が飛び寸前です!
ルールは素点関係なしの完全順位制で、1位から順に(+75)-(+30)-(±0)-(-135)の配分なのでラスのペナルティーの比重が大きいルールです!
手なりで手を進めていたところ、下家が5sをポンして4sを切りました。
さらに直後に7sもポンして7mを切りました。
直後に6sを引いてテンパイしました。
表ドラがほとんど見えていること、リーチして下家からあがり牌が出て裏がのれば2着になること、ツモって裏1でも下家を飛ばせて2着になることもあってリーチも考えましたが、上記の2着抽選は確率的に分が悪い(仮に下家を飛ばす和了が発生しても60%以上は3着確定のあがりになりそう、親の押し返し→ラス率増加のリスクもある)と判断して、打9sダマとしました。(別にリーチするのはそんな悪い選択とは思ってませんし明確な優劣は僕にはよくわかりません)
そして対面の断トツの親からリーチを受けます。
さて今日の本題はリーチ後に持ってきたスジの2pを押すか否かがテーマです!
「こんなのは愚問ですね!まず言うまでも無く2pがリーチに対してスジ牌だから2p自体の危険度が低いこと、2pが通れば役ありになってなおかつ自分の待ち牌も増えるので、リーチ判断はともかくこんなのは2p切るのは考えるまでもないでしょw」
…と、学生時代の無知な自分なら偉そうにのたまっていそうですが、果たして本当にそうでしょうか?
ちなみに今の僕ならこの場面は打5pダマ続行が優位と判断します。
打2pのメリットは上記で述べたとおりなのですが、上記の意見を昔の自分に言われるとどうしても引っかかる箇所があるのですがみなさんはわかりますか?
今の僕なら"2pがリーチに対してスジ牌だから2p自体の危険度が低い"というところが引っかかります。
盤面をもう一度見てみます。
さて、対面の河を見るとマンズ待ちとソウズ待ちがほぼ全滅しています。
(あとで読み返して気付いたんですけど自分から5pが4枚見えでピンズも分断されてますねw)
したがって2pはスジ牌ですが、残りスジが少ないため通常時よりも2p自体の危険度が上がります。義務教育で条件付き確率を履修した人ならこのロジックはわかると思うのですが、逆に言えば確率の勉強をおろそかにした無知な人にはこのロジックがピンと来ないんじゃないかと思います。
つまり今回は、そもそも2p自体の危険度が通常よりも上がっていてなおかつ残り巡目が少ないにも関わらず、ラスのペナルティが大きいこのルールでその放銃リスクを背負ってまで2pを勝負することが見合わないと判断したので現物の打5pダマとした方が優位と思ったのでした。
ちなみに今回はたまたま2pが親リーチの当たり牌でした。
さて、スジ牌の放銃率に関して無知だった学生時代の自分がこの事象を見たら「2pが親リーチに刺さったのは結果論、そもそもこの議論は2pが通ったときのメリットを過小評価しているに過ぎないので長期なら2pぐらいは切った方が得」という風に思いそうですし、実際それは本当にその通りなのかもしれません。なんなら今回は結果のバイアスがかかってるだけで、この文章を僕が1週間後に読み返したときに「いや、さすがに2pぐらいはきってええやろw」とか思ってても全然おかしくないとすら思いますw
逆に言えば、全く同じ局面でもその時々で判断のバロメーターが変われば打牌選択も変わるから、そういう意味でこのゲームは本当に面白いと感じる瞬間でもありますね。
ただ、やはり牌の危険度に関して無知な人はそもそもスジ牌の2pを切らないという選択肢が頭に浮かんですらこないとも思うので、そういう意味でも無知は罪だよなーと感じたのでした!