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ジョン・サイクス死去... 嘘だと言ってくれー

シン・リジィやホワイトスネイク、ブルー・マーダーで活躍した(活躍したなんてもんじゃないですけどね、私にとっては)ジョン・サイクスが亡くなったそうです。65歳はいくらなんでも早すぎる、頼むから嘘だと言ってくれー。

私にとってのジョン・サイクスはホワイトスネイクを脱退してからになります。『サーペンス・アルバス』が大ヒット、クレジットにはジョンの名前があるもののその時点ではエイドリアン・ヴァンデンバーグとヴィヴィアン・キャンベルがギタリストとして在籍していて、MVにも2人の姿が映っており、少し混乱したのを覚えています。

しっかりとその存在を認識したうえで見たのはブルー・マーダー名義の “Valley Of The Kings” のMVが最初でした。麗しいルックスなうえにいい声で歌うわ、ギター弾きまくるわ、カーマイン・アピスとトニー・フランクリンを従えてるわで「こんなの反則すぎる!」と興奮したものです。その後のアルバムも忠誠を誓うかのように聴いてきましたし、いまもそれなりの頻度で聴いていました。

アルバムとしては2000年の『Nuclear Cowboy』が最後になっています。ギター誌などで新しい音源が聴けた時もあって、「新譜の可能性がないわけじゃないみたい!」と辛抱強く待っていましたが、少し前にカーマイン・アピスが「ジョンはもう音楽をやる気がないと思う」と語っているニュースを見て諦めていました。

その時は「配信サービス全盛のいま、新しい音楽を作る意欲を失ったのかな」などと勝手に思っていましたが、癌だったとは…。そんな状況だったとも知らず、勝手に残念がってごめんよ、ジョン。

あのギターサウンド、シビれまくるリフ、驚異的なソロに加えて素晴らしい声を持ち、うまく歌えて、しかも良い曲が書けて、なのに見た目までも良かったジョン・サイクス。あらためて死は誰にでも平等に訪れるのを実感するとともに、あれだけの才能を持った人のアルバムが2000年で終わってしまっているのはやっぱり残念です。

御冥福をお祈りいたします。その音楽で青春を良いものにしてくれてありがとう。

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