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いつも素敵だったクリスティン・マクヴィーのご冥福をお祈りいたします 『Live』 FLEETWOOD MAC
フリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーが亡くなりました。
少し前にRemixを中心とした『A Solo Collection』をリリースしてくれていましたので、突然の訃報という他なく、残念でなりません。
フリートウッド・マックに触れたのはTDKのAR-Xに録音して繰り返し聴いた『Tango In The Night』が最初でした。当時、スティービー・ニックスをソロの人と認識していた私は彼女がバンドに在籍していることに驚きながらもバンドのファンになり、それ以来、後追いを中心に様々な曲を長らく聴かせてもらっていることになります。
「ピーター・グリーン在籍時こそがフリートウッド・マック」という方もたくさんいらっしゃると思いますし、私も “Albatross” や『Then Play On』などは大好きなのですが、それでもリンジー・バッキンガムとスティービー・ニックスが加入してからの5人体制こそが私にとってのフリートウッド・マックです。
実際、最初の頃はリンジーやスティービーが歌っている曲を好んで聴いていたりしたのですが、各アルバムを繰り返し聴いているうちにクリスティン・マクヴィーの歌や曲がこの上なく“素敵”であることに気がつくのです。
彼女がメイン・ヴォーカルの曲はもちろんですが “Don’t Stop” も彼女の曲だったりしますので、本当に重要なメンバーであり、ソングライターだったと思います。
彼女の曲の中でもやっぱり白眉は “Songbird” で、映画「ラブ・アクチュアリー」ではEva Cassidyが歌ったものが流れたり、Willie Nelsonもカバーしている名曲です。
私が好きなのは『Fleetwood Mac Live』に収録されているヴァージョンで、その歌唱や会場の雰囲気が本当に素晴らしいうえに、クリスティンが最後に「Thank You, Omaha!Good Night」と少し恥ずかしそうに言うのが彼女の人柄を表しているようでグッとくるのです。
もちろん、他にも彼女が書いた曲は素敵なものばかりですし、デイヴ・メイソンが加わっていながらもあまり話題にならない『Time』(1995年)でもクリスティンの曲だけはよく聴いています。
今日はクリスティン・マクヴィーをプレイリストにまとめてリピートしながら、日本対スペイン戦を待ちたいと思います。
たくさんの素晴らしい曲を残してくれた彼女に心から感謝し、ご冥福をお祈りいたします。