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転職した公務員の末路②
職業選択としての公務員の功罪
私が就職活動をしていたときの、ちょっとした悩みの話。
就活で公務員を候補に考えたことのある方はお分かりかもしれませんが、公務員って内定が出るのが民間企業に比べて遅いです。
3月に就活が解禁され、民間企業は書類選考や面接が進行していきます。
私は大学での専門が土木系だったので、建設コンサルタント(道路や橋の設計をしたり図面を作成したりする仕事)の会社に応募し、無事内定をいただいておりました。
土木関係の仕事をされている方はみんな言うことですが、「若い奴は土木関係なら誰でも就職できる」という信仰があります。
これは私の持論でもなく、会社を選ばなければ本当の話と言って問題無いレベルです。(作業員ではなく、資格無しでデスクワーカーとして就職できる枠があります。掘っていけば闇が出てきますが。)
私もその信仰に乗っかり、5月には内定をGET。
その一方で、公務員試験の準備も進めていました。
私が受けた自治体は、1次試験(筆記試験)が6月にあったため、それまではとにかく試験勉強漬け、猶予はあんまり無いです。
そんな訳で、公務員試験を受ける前の段階で内定をもらっている人は、公務員試験に対しての思いが揺らいでしまいます。
絶対に公務員になりたいって方でない限りは、「もう民間で内定もらってるし、民間でよくね?」と思うはずです。勉強も大変ですし。
公務員と民間、揺れ動く私のこころはどうなるのでしょうか?
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両親からは、「お前公務員試験受けるんやろ?公務員だったら将来も安心や。」と民間企業は選択外にされてしまいました。
『地元志向=公務員神話』です。公務員は地元で恥ずかしくない職業だそうです。これは朗報だなあ。
公務員試験勉強に気分が乗らない私に、大学の研究室の技官の先生がこんなことを言ってきました。
「公務員って、何だかなあなあに仕事してるイメージがある。だから、ハウス栽培君が公務員になって内部からそうしたイメージを変えてほしい。」
ちょっとだけやる気が出ました。
そんなこんなでハウス栽培君は公務員試験に見事合格しましたとさ、めでたしめでたし。
結果として民間に転職しましたけどね!
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職業選択段階で、公務員を選択することの功罪を考えました。
【良い事】
①親、地元からの評判(田舎の公務員神話は根強いので、親の意見が決め手になりかねない。良くも悪くも。)
②試験に受かれば、資格等持ってなくても採用される。
③将来が安泰な気がする。(実際に公務員として働かない限りは、この幻想は消えないですが。)
【悪い事】
①基本的に、内定が決まる時期が民間企業より遅い。(周囲の内定もらった人と比較してしまい、ナイーブになりがちです。)
②公務員試験以外の勉強をしなくなる。(公務員試験の内容で実務がこなせるなら、公務員試験は全国民受けた方が良いと思います。)
③結果として、自身の将来について真面目に考えなくなるかも。滅多にクビにならないので。(これは人によります。公務員になってすぐ結婚する人、割と多いです。)
まとめてみて正直、「人による部分が大きい」と思いました。
こういう元公務員のサンプルがあります、という程度に見てくださいね。