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大手デベが提供するオフィスや住まいの「ウェルビーイング」

 最近、住宅・不動産関係で「ウェルビーイング」という言葉をよく耳にします。「ウェルビーイング」とはどういう意味でしょうか? 心身が良い状態を保つということを示し、働く場であるオフィスや住まいにおいて「ウェルビーイング」に配慮した物件が供給されるようになっています。お茶とサウナに着目した最近の2つの物件を紹介します。

東京建物など3社は「オフィスで茶の間」サービスを来年度竣工予定の「八重洲プロジェクト」で導入。オフィス入居者向けに本格的なお茶を提供

 東京建物は、TeaRoom(東京都渋谷区、岩本涼代表)とsecca inc.(石川県金沢市、上町 達也代表取締役)とともに、東京建物が参画している「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(八重洲プロジェクト、2025年度竣工予定)において、お茶を通じてワーカーのウェルビーイング向上と企業のウェルビーイング経営を支援する新たなサービス 「オフィスで茶の間」を導入すると発表しました。

 TeaRoomが業務用の1杯取りドリップマシンを活用。急須で淹れたお茶と同等の風味と香りを楽しめる独自の抽出レシピを開発しました。八重洲プロジェクト13階に設置される予定のオフィス入居者向けのウェルビーイングフロア「(仮称)Wab.(ワボ)」などのオフィス共用部で、高品質なお茶を購入できるだけでなく、専用のマイボトルをビル運営者が無償で提供し、ワーカーにマイボトルの利用を促すことで、八重洲プロジェクト全体で年間約1tの廃棄物削減を見込んでいるといいます。

新築分譲マンション「ブランズシティ千葉ニュータウン中央」の共用部に整備するサウナのひとつ「SAUNA YOI 宵-よい-」 のイメージ

 住宅については、分譲マンションの共用部でウェルビーイングを実現しています。東急不動産と日鉄興和不動産が新築分譲マンション「ブランズシティ千葉ニュータウン中央」(千葉県印西市、総戸数401戸、2026年3月下旬入居予定)を9月28日に販売登録を開始しました。共用部としてフィットネスルームやワークラウンジ、スタディラウンジ、マルチラウンジ、ゲストルームなどに加え、心身を整えるサウナを導入。〝サウナ師匠〟として知られる秋山大輔氏が監修したサウナで〝整い〟、他の施設と組み合わせた相乗効果で心身を満たすウェルビーイングな住まいの提案としています。


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