不動産会社が、オリジナル住宅設備を外部提供する意味は?
大手企業が自社の賃貸マンション用にオリジナルの住宅設備を開発することは、よくあることです。住宅設備とは、トイレや風呂場、備付の家具などのことを言います。賃貸マンション用の場合は、コンパクトな空間に便利な機能を追加することで、入居してもらいやすくなりますし、他社の物件との差別化を図ることができるからです。このように自社のために開発したものを外部に提供するのは、どのような意味があるのでしょうか?
三菱地所レジデンスは、賃貸マンションシリーズ「ザ・パークハビオ」向けオリジナル住宅設備「Roomot」の外部提供を開始しています。「Roomot」は、賃貸マンションの狭い空間をうまく使うために、間取りの改善や自分らしい暮らし方にスポットを当てて2000年から開発・導入しています。今回は「MIXINK(ミキシンク)」を3月末からタカラスタンダードを通じて、「Luxwer(ラグジャー)」と「BathMor(バスモル)」を4月末から日ポリ化工を通じて、それぞれ販売しました。
特に「MIXINK」は、キッチンをあまり使わない生活スタイルの居住者に提案する、洗面化粧台と キッチンを 1 つにまとめた新しい水廻り機器で、コンパクトな水廻りを実現可能です。この効果は、25㎡の1ルームで通常は、7畳程度しか確保できないリビングを約10畳の広い空間を作ることを可能にします。
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