私、スペイン人妻です~引き寄せの人生!?~
「現実は想念の集積」というフレーズを
何かの本で目にしたのは20歳。
最近の流行でいえば「引き寄せ」とでも言うのでしょうか
私のここまでの人生、小さくても大きくても、
自分の思い描いたことが現実になることが非常に多い
ありがたい道を歩んできています。
これは引き寄せなのか、はたまた宿命なのか。
スペイン人妻になった引き寄せを少しお話しさせて下さい。
福島の田舎での~んびり生活をしていた昭和の中学生時代。
まだまテレビ全盛期でそこから流れてくる情報が
自分の人生の半分以上を占めていた頃の話です。
朝の番組で上智大学のチアチームが
ミニスカートで踊る姿が目に入りました。
そもそも、こんなパフォーマンスはアメリカでしかやらないと思ってた私。
やたら元気で美しい女子大生が楽しそうにしている姿が
私の心に”ドシン”と音を立てて入ってきました。
そして、輝かしい彼女たちへの憧れと共に
まだ大学について何も考えてないし、そもそも何も知らなかった空白の頭に
「大学=上智大学」という刷り込みが生まれました。
まるでSNSで記事をトップにタブ固定したように
それ以降、どんな大学を知ることになっても
「上智大学」、という名前がずっとついて回っていました。
箸が転がっても楽しかった高校時代。
授業なのか、友達とのお遊びなのか
自分の人生マップを書く機会がありました。
書くだけ、言うだけはタダ。
そして世の中は広くなんでも自分の手に入れることができると
カラフルで果てしない楽しい世界を夢見ていた
青春真っただ中の私が描いた無鉄砲な人生計画の中には
何がどういう訳か「スペイン人と結婚する」と書いた覚えがあります。
親がフラメンコダンサーでもなければ
海外を行き来しているような家族・親戚がいた訳でもなく、
アメリカ横断ウルトラクイズを見て「アメリカはすげーなー」と
ずっと言っている父の影響で、
海外ならアメリカとしか想像が出来なかった高校時代。
全くスペインとの接点がない人生を歩んでいたのに、
ただ何となく、心に浮かんできたままの絵を描いた人生マップでした。
そして、ナースになって毎日汗水流していた20代。
ふと手にした雑誌「PEN」のスペイン料理レストラン特集。
何かが私の琴線に触れたようで
この雑誌を穴が開くほど読んで表紙を飾っていたおじさんに
勝手に私のスペインを投影していました。
昔付き合っていた彼とのデートで
やっと行くことができたこのお店と憧れのおじさんと会えたことは
幸せな人生の1ページでした。
それぞれの時期に出会った
何の接点もないと思っていた3つの事。
でも、振り返ってみたら
結婚したのはスペイン人。
そして、彼は上智大学出身。
更にその雑誌の表紙を飾っていたおじさんは
主人がとても慕っている人でした。
数年前に、ずっと大切に持っていたその雑誌を持って
主人、娘、そして、そのおじさんと一緒に写真を撮った時は
何だか時空の旅に迷い込んだような
不思議な感覚に包まれたのを覚えています。
本当に人生はどこでどうなるかわからないものです。
なぜスペインなのか、
これは果たして引き寄せなのか宿命なのか
正直、全く理解できません。
でも、自分が引かれることや
心の向いた方向には何か意味があるようです。
そして頭の片隅にでもそれを描いていれば
いつかどこかで必ず何かに結びつく。
結局、自分が考えたり描いた事が今の現実を創り出すんだと
身をもって感じられた出来事です。
赤い糸を私が手繰り寄せたのか
生まれた時から何か大きな力に導かれていたのか
知る由もありませんが、
スペイン人妻になるのは私が生きる上で
必要なことだったのだったようです。
VIVA!スペイン!そして私の人生。笑
拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。