TENET【4-1】
コロナよ、早く終息してください。
映画を満足に観に行けやしない。
ということで、やっと「TENET」が観れたので、感想を書かせていただこうと思います。
念のため概要説明ですが、巨匠クリストファー・ノーラン監督のアクションSF映画作品になります。
この映画の特徴的な手法が逆再生。
主人公はあることをきっかけに時間を逆再生する能力(法則)を覚えます。逆再生により、穿たれた穴が埋まり、弾丸が銃に戻っていくシーンは、この映画で最も頻繁した逆再生のシーンなのではないでしょうか。
主人公は「世界を破滅から救う」謎の組織に属すこととなり、「世界を破滅させようとする」組織と敵対します。この2つの組織の攻防が、物語の大部分が占めています。
敵側も逆再生の法則を知っており、また使用できるため、物語の中でこの逆再生が重要な鍵を握っています。果たして主人公は世界を救えるのかーー。
と、こんなところが概要でしょうか。
それでは、感想や考察をしてみたいと思います。(ネタバレありなので、ご注意ください)
感想&考察①
「パラレルワールドは存在しない」
これがこの映画の1つの主張であるように私は感じました。
過去に遡る映画は数多くあります。
「バタフライ・エフェクト」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、邦画であれば「時をかける少女」など。
そのどれもが、過去を遡り過去を改変することでもう1つ別の時間軸が生まれるという考えがオーソドックスだったように感じます。
中には別の時間軸を辿るものの、最終的には必ずとある地点(結果)には帰結するというものもあります。
しかし、この「TENET」は少し違います。
世界には1つの時間軸しかなく、起こりうることは全て起こっているのです。
少しややこしいのですが、本作で主人公は自身を逆再生することで、過去に渡ることができます。その過去とはすでに映画の中で視聴者が観たシーンです。
主人公が過去の中で起こした行動により、未来が分岐するのではなく、私たちが観た未来のシーンですでに起こっていた、というのがこの映画の特徴です。
こちらの記憶が繋がっていなかっただけで、確かに、時に細かく、時に大胆な伏線として登場していたのです。
言語化が非常に難解ですので、これに関しては一度映画を観ることをオススメします。
結局は誰も過去を改変はできない、ということですね。
これは新しくもあり、とても腑に落ちる考え方でした。
感想&考察②
「メインテーマは愛」
主人公は「世界を救うため」に尽力し、命を懸けます。
その中でヒロインの命を救うことに異様に固執し、結果的にはそれが功を奏します。実際に世界を救うことに繋がっていきました。
この結果を主人公が予測していたかというと、そこまで打算的な人物ではないように思えます。
むしろヒロインに愛情を抱き、「世界を救う」が「彼女を救う」に転換されていった気がします。
現に主人公も最後は「世界を変えたのは愛」という表現をしています。
逆再生というタイムパラドックスを孕んだ歪んだ時間軸だったとしても、最終的にその運命を決定づけるのが「愛」ということなのでしょうか。
主人公の最後のセリフはクリストファー・ノーランの代弁であるように聞こえました。
「愛」によって世界が回っている。
真っ直ぐ過ぎますが、とても素敵でした。
感想&考察③
「心に響いた俳優」
これは最早、考察ではありません。
主人公の相棒ニール(ロバート・パティンソン)がカッコ良すぎるということと、ヒロインであるセイターの妻(エリザベス・デベッキ)が美し過ぎるということを申し添えなければ、この感想は締めれません。
2人とも己の信念のために戦っていて、痺れます。
こんなカッコ良い生き方をしたい。
きっとあなたもそう思えるはず。
以上で感想&考察を終わりにします。
文章が下手で、あんまりネタバレしてなかったかも?とも思いました。役得。
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それではまた。
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