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ボードゲームを作る理由〜少年時代編(1)〜【1-1】

はじめに、私HOUROUを知っていただくにあたり、「ボードゲームを作る理由」を語っておくのが最も近道だと考え、このテーマを選択しました。
また、自分を改めて見つめ直す良い機会にもなることを予見しています。
それでは、起承転結で、自らの人生を振り返りながらお話しさせていただきます。

起/少年時代(1)

弟が2人いることもあり、早い頃(小学校低学年)から創作活動をしていたことは鮮明に記憶に残っています。
作っていたのはボードゲームではなく、漫画、レゴブロックなど、特に形に定まりはなく、1つの世界観を作ることが好きな少年でした。
受け手がたまたま近くにいた弟であっただけで、受け手を満足させようという気持ちはさらさらなく(笑)、自己の創作欲求を満たすことがこの創作活動の目的でした。

しかし、小学校高学年になり、この状況が変わります。
私の作ったゲームがクラスを席巻しました。

覚えているものの1つが、すごろく風紙ペンゲーム。
世界観は各プレイヤーが自分のドラゴンを育てながら、ボスの撃破を目指すというものです。ドラゴンは成長すると見た目が変わり、技も強力になっていきました。
また、ドラゴンごとに特徴や属性が異なり、自分だけのドラゴンを育てられるという少年心をくすぐる内容となっていました。(多分)

このゲームのリリースにより、休み時間、私のクラスの教室に、男の子たちの輪ができました。
ただ純粋にゲームプレイを見ている男の子たち、
その輪の中でプレイしている数名の男の子たち、
そして私はというと、その輪の中心でGM(ゲームマスター)や敵のプレイングをひたすらやっていました。
1つのエンターテイメントの縮図がそこにはあったのです。

…いや、修正があります。
私はひたすら黒子に徹しゲーム運営をしていましたから、この輪の本当の中心にいたのは、「私」ではなく「私の作ったゲーム」と言えるでしょう。

全国に無数にある小学校の一つの、何の変哲もない高学年クラス。
そのクラスに一大ブームを巻き起こしたことが、私の初めてのゲームによる成功体験と言えるでしょう。
そして、今まで自己満足で消化されていた創作活動が、誰かを楽しませることへの喜びに昇華された出来事でした。

…結局、このクラスの男の子たちを巻き込んだゲーム創作活動は意外な形で終わりを迎えます。
それはまた、創作活動における初めての挫折と言えるでしょう。

話が長くなってしまいました。
続きは次回のnoteでお話しします。

続きが気になった方はぜひスキや私のフォローをお願いします。

それではまた。

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