8つのタイプでわかる! モラ夫診断⑧/モラハラ離婚のトリセツVol.9
【タイプ8】子どもを巻き込んであなたを陥れるモラ夫
◉子どもを巻き込んであなたを陥れるモラ夫の特徴
いじめの定石は、対象者を孤立させること。
嫌な話ですが、そういう現実が世の中には昔から存在します。
モラハラの例でも、こういった孤立を図るモラ夫がいます。
くり返しになりますが、モラ夫は、妻を非難することが大好きです。
気に入らないことがあれば、否定の意思を伝えずにはいられません。
その伝え方には、「怒鳴る」「モノに当たる」といった方法のほか、子どもがいる家庭では、子を巻き込み、妻を陥れるというものがあります。
たとえば、
「おうちの中、汚いね」
と、夫が子どもに言っているのを見たことはありませんか?
モラ夫は、几帳面でこだわりの強い方が多いです。
そのため、家事にうるさく、妻を監視しがちというのも有名な話です。
当然、部屋の掃除に満足いかないと嫌味の一つも言いたくなるのでしょうが、子どもを使うのは反則です。
モラ夫は、子どもが「うん」と自分に肯定することを期待しています。
子どもにまで自分への同調を求め、それを見せつけることで、妻の孤立を狙うのです。
モラ夫というのは、いつでも妻を否定し、その間違いを認めさせたいのです。
こうした言動の中に、子を思う要素はありません。
〝自分が「善」で、妻が「悪」〞
と巧みに子どもに刷り込み、味方を増やして自分の正当性を妻に誇示したい、というのがモラ夫の本音です。
そのため、夫の発言は常に妻を下げ、その反面で自分を上げようとします。
「おうちの中、汚いね」
⇔「ママがダメだから、パパが掃除するね」
「ママは、○○(子ども)よりもお友だちの方が大事みたいだよ」
⇔「パパは、○○のことを一番大切に思っているよ」
「ママ失格だね」
⇔「○○のことはパパが守るよ」
家庭という最も小さなコミュニティですら、マウンティングせずにはいられない、モラ夫はそうした悲しい宿命を背負っています。
しかし、その宿命は周囲の人を不幸にします。
妻はもちろんのこと、子どもにとっても決してよいものではありません。
両親の不仲に巻き込むことは、子どもの情操に深いダメージを与えます。
子どもにとっては、両方ともが親であり、いずれかを否定するよう仕向けられるのはつらいことなのです。
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「著者の茂木祐介弁護士(弁護士法人グレイス 家事部)にモラハラのこと、詳しく聞いてみました!/モラハラ離婚のトリセツVol.10」は後日公開予定です💡
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「8つのタイプでわかる! モラ夫診断⑦/モラハラ離婚のトリセツVol.8」
※この記事は『「夫がこわい」を卒業したいあなたの モラハラ離婚のトリセツ』から抜粋して作成しています。