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ココアのおいしい淹れかた


ともだちと代々木の喫茶店へいった。

頼んだのみものもひとしきり飲んで、一息ついて、ともだちがトイレへいった。

お店のおじいちゃんと目があった。

「今日は外、寒いの?」ときかれたから、「けっこう冷えます」とこたえた。

「こんなひはココアでも飲みたくなっちゃうね」といってた。

「そうですねえ」なんで答えたら、ココアのおいしい淹れかたをしゃべりだした。

「簡易なココアじゃなくて、粉末のココアと砂糖をいれて、お湯でペースト状によくねって、あったかい牛乳をいれて、ふかすんだ。これを何回かするととびきりおいしいんだ」

「甘さを細かく注文されたり、さいきんはスピードをすごく求められるからずいぶんと前に簡易てきなココアにしてしまったけど、ちょっと手間をくわえるだけで、うんとおいしくなるんだよ」

ともだちがトイレから戻ってきたのと、お店にお客がちらほらはいってきて、おじいちゃんの話はおわってしまったけど、なんだかすっごくうれしくなってしまった。

そのやり方でちかぢかココアをつくってのんで、お礼しにいかなきゃな、なんて考えている。

なんでココアだったのかな、とか、なんで教えてくれたんだろう、とか、そういうきになるところを超えて、とうとつにおしえてくれたことがう〜れしかったなあ。


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