音は出せないけれど
じぶんは楽器も演奏できないし、歌もうまくないし、おんがくでなにかをつくりだせたりだとか、そういうのはいっさいできないけれど、おんがくのおっきいかったり、ちっちゃかったりするけどたしかにある魔法にいつも救われる思いがある。
おもしろいのは、すきなおんがくを聴いていると、パチパチ弾けるかんじになることがある。
ぼーっとしているときや、他のことをしているときはまるで弾けていないのに、その音を聴いているときだけ、パチパチと弾けたりするときがある。
パチパチ弾けるときは、きまってわくわくしているし、「はやく、はやく!弾けたものを忘れないようになにかに残さなきゃ!」と焦ってしまうほどだ。
そのパチパチは、炭酸みたいに抜けてしまった「あと」と「まえ」では、見え方がぜんぜん変わるからかもしれない。
あと、おなじ歌手のおなじ曲でも、いつでもまいかいパチパチするわけではないから、このパチパチを「逃すまい!」とすごくつよく、いつもおもう。
きょうは、小山田壮平さんのライブへ行った。ゲストに工藤祐次郎さんがうたっているときから、急にパチパチがはじまった。
曲をしっかり聴きたいけれど、とめどなくくるパチパチを捉えてもおきたくて、気が気じゃないじかんだった。たのしかった、たのしかったなあ!
2年前ほどのALのライブのときも、このパチパチはおきた。2年前ときょうとが混ざりあって、おもしろかったなあ。
どういう仕組みか、てんでわからないけど、この魔法、おもしろくってしょうがないです。さあ、おもちゃをつくろう。