養生訓 巻第八 灸 鳳凰堂流解釈⑬
原文を現代文に改変
千金方に、小児初生に病なきに、かねて鍼灸すべからず。もし灸すれば癇をなすといえり。癇は驚風なり。小児もし病ありて身柱、天樞などに灸せば、甚だいためる時は隊去(のぞき)て又灸すべし。若し熱痛の甚だしきをそのままにてこらえしむれば、五臓をうごかして驚癇をうれう。熱痛甚だしきをこらえしむべからず。小児には小麥の大きさにして灸すべし。
鳳凰堂流意訳
千金方に、小児初生に病なきに、かねて鍼灸すべからず。
もし灸すれば癇をなすといえり。癇は驚風なり。
小児もし病ありて身柱、天樞などに灸せば、甚だいためる時は隊去(のぞき)て又灸すべし。
若し熱痛の甚だしきをそのままにてこらえしむれば、五臓をうごかして驚癇をうれう。熱痛甚だしきをこらえしむべからず。
小児には小麥の大きさにして灸すべし。
鳳凰堂流解釈
千金方には、小児初生で病がなければ鍼灸はしない事、
もし灸すれば癇を発すると書かれている。癇とは驚風の事である。
小児でもし病があり身柱、天樞などに灸をして非常に痛がる場合は取り除いて又灸する。
もし熱痛が酷いのにそのままでこらえさせれば五臓をうごかして驚癇となる。熱痛が酷いのにこらえさせてはいけない。
小児には小麦の大きさで灸する。
鳳凰堂流解釈
灸の大きさ、壮数については以前記載していましたが、小児に焦点を当ててより具体的に書いています。
驚風、驚癇は小児に特有の病なので知っておく事が大切です。
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