鍼灸大成 巻一 鍼灸直指 鳳凰堂流解釈⑧
原文
脾熱病者,先頭重,頰痛,煩心,顏青欲嘔,身熱。熱爭則腰痛,不可用俯仰,腹滿洩,兩頷痛,甲乙甚,戊巳大汗,氣逆則甲乙死。刺足太陰、陽明。
鳳凰堂流意訳
脾熱の病では、先ず頭が重くなり、頬が痛む。
煩心が起こり、顔が青くなり嘔吐したくなり、身体に熱を持つ。
正邪の熱が争い始めると腰痛、仰向けや寝返りができなくなる、腹満して漏れる。左右の顎の痛み等が起こる。
甲乙に酷ければ、戊己に大汗をかき、気逆であれば甲乙に死ぬ。
このような場合には、足太陰、足陽明に施鍼する。
鳳凰堂流解釈
甲乙等十干の表記は、日にちを現しているのか、時間を現しているのか不明だが、十干を五行に落とし込むと、木剋土となっている。