天星十二穴治雑病歌(11)
原文
其九
環跳在髀枢,側臥屈足取。折腰莫能顧,冷風并湿痺,腿胯連腨痛,転側重欷歔。
若人鍼灸後,頃刻病消除。
環跳は股関節にあり、横に寝て貰った上で、膝と股関節を曲げて取穴します。
腰を曲げてから回旋する事ができない、冷えた風に当たると同時に湿気で痺れる、脚から股関節まで痛む、横になった状態で泣いた後の呼吸のような異常呼吸が見られる場合は、鍼灸をしてしばらくすれば病は消える。
ここに来てやっとちゃんと鍼灸と書かれています。
鳳凰堂流では、鍼でも灸でも手でも指でも同じ事ができると考えていますが、原文の隠れた意図、時と場所(空間であり宇宙)に最適な方法を一旦は基本とする為、原文に書いてないものは、原文に書いてある事ができてからの話になります。
股関節は人体では最大の筋肉群があり、土台となるところ。
そんなところと肺(泣く、呼吸)が関連すると言う事は、肉体レベルではかなり大変な状況です(生命の危機かは断定できません)。
また環跳は、十四経発揮と甲乙経では異なり、鳳凰堂流では、最低2種(十四経発揮の環跳と甲乙経の環跳)、細かく診る場合は10部位位に分けます。