鍼灸大成 巻一 鍼灸直指 鳳凰堂流解釈⑯
原文
瘧脈滿大急,刺背俞,用五 俞、背俞各一,適行至於血也。瘧脈緩大虛,便宜用藥,不宜用針。
凡治瘧,先發如食頃,乃可以治,過之,則失時也。
諸瘧而脈不見,刺十指間出血,血去必十二瘧者,其發各不同時,察其病形,以知其何脈之病也。
先其發時,如食頃而刺之,一下俠脊者,必已俠脊者謂大杼,針三分,灸五壯;風門熱府,針五分,灸可五壯。舌下兩脈者廉泉也針三分,灸三壯。
鳳凰堂流意訳
瘧で脈が滿大急の場合は、背俞のうち五 俞を用いそれぞれ血行を良くする。
瘧で脈が緩大虛の場合は、薬を使う方が良く、針を用いるのは避ける。
瘧の治療に関しては、先ず食間に起こるようなら治癒するが、それを過ぎると難しくなる。
あらゆる瘧で脈が分からない場合は、十指間に刺して出血させる。
十二瘧でその起こりがそれぞれ異なる時は、その病形を観察し、どの脈の病かを理解する。
起こったのが食間であれば、俠脊に刺すが、それは大杼に針三分,灸五壯。風門熱府に針五分,灸可五壯。舌下絡脈にある廉泉にも針三分,灸三壯。
鳳凰堂流解釈
《素問·瘧論》や≪黄帝内経太素≫の瘧解、三瘧、十二瘧をどう解釈し、治療したかが書かれています。
十宣穴の泻血はまだしも、廉泉穴は中々使う機会はありませんが、このような使い方を知る事でたくさん応用が利くようになります。
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