鍼灸大成⑧鳳凰堂流解釈


原文
《資生經》,東嘉王執中叔權,取三百六十穴,背面顛末,行分類別,以穴屬病,蓋合《銅人》、《千金》、《明堂》、《外臺》而一之者也。
 
《十四經發揮》三卷,許昌滑壽伯仁,傳針法于東平高洞陽,得其開闔流註交別之要。至若陰、陽、維、蹻、帶、衝六脉,皆有系屬,而惟督、任二經,則包乎背腹,而有專穴,諸經滿而溢者,此則受之,宜與十二經並論。通考邃 穴六百五十有七,而施治功,以盡醫之神秘。

《神應經》二卷,乃宏綱陳會所撰。先著《廣愛書》十二卷,慮其浩瀚,獨取一百一十九穴,為歌為圖,仍集治病要穴,總成一帙,以為學者守約之規。南昌劉瑾校。
 
鳳凰堂流意訳
《資生経》(1220年)、南宋代の太監であった王執中の著書。360穴を採用。経穴と疾病を組み合わせ《銅人》、《千金》、《明堂》、《外台秘要》を纏めた。
 
《十四経発揮》三巻、許昌の滑寿伯仁が東平の高洞陽から鍼法を伝授され、開合、流注、交会、別絡の要を得た。

陰蹻脈、陽蹻脈、陰維脈、陽維脈、帯脈、衝脈の六脈は全て何らかの脈に属している。

督脈と任脈の二経だけが独立しており、背部と腹部に独自の経穴を持っており、他の経脈で気血が満ち溢れるとこの二経が気血を受けるとして、十二正経と同等に重視して論じた。657の経穴を考慮して施術と治効を考え、医の神秘を尽くしたとされている。
 
《神応経》二巻、明代の陳宏綱が撰述したもの。陳宏綱はまず《廣愛書》十二巻を著したが、その莫大な量を考慮して、119穴だけを抜粋して治病要穴を歌賦や図譜にし、纏めたもの。南昌の劉瑾が校正している。

鳳凰堂流解釈

《十四経発揮》は、昭和の鍼灸師のバイブルでもあり、日本では平成の終わりまでこれを基準に経穴が決められていた為、知っていようが知るまいが、この書の一部を学んでいた。

現在は中国に合わせて、黄帝三部鍼灸甲乙経がグローバルスタンダードとなった為、鍼灸師はこの二つの書は押さえておきたい。

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