001 さいたま市民会館うらわ(閉館済み)
※本記事の写真はすべて市民会館うらわ様の撮影・掲載許可を頂いているものです。
コロナ禍で緊急事態宣言が出たり解除されたりと、日々落ち着きの無い空気の漂っていたこの時。市民会館うらわの閉館というニュースが目に飛び込んできた。
古い建物に関心を持って歩いている身のため、こちらの会館もこの近辺で何かと用事があれば、外壁の丸タイルの1枚1枚の濃淡を眺めたり、触ってみたり、特に公演を観る予定が無くとも、中のロビーの雰囲気を味わったりしにきていた。
その為、閉館のニュースを聞いたときは「とうとうその時が来てしまったか」と、どこか心の片隅で気づかないようにしていた別れのさびしさがはっきりと姿を現してしまった、そんな気持ちになった。
ただ、それはここに限らず、どこの古い建物にもその気持ちは常に抱いており。
いよいよ訪れてしまった別れの期限、後悔しないようにと、最後にその佇まいをカメラにしっかり収めようと、訪れ、その時の記録です。
なお、専門家では無いため、言い表す語句の表現が足りていない場合があります。ご容赦ください。
外観
エントランス周り
待合室?そしてロビー
エレベーター・階段
会議室
この部屋を係の方に案内して頂き、整然と並べられたこれらのチェアを見てくらりと来てしまった。レトロフューチャー・レトロモダンなどが好きな方は皆これを見て何も思わないはずがないと思う。
結婚披露宴(に使っていたであろう)会場
展示会場のような部屋
中庭
混乱のさなか、静かに幕を閉じた会館
コロナ禍が無ければ、いつものビルメンバーみんなと、もっとワイワイあれこれ質問などさせて頂きながら見たかもしれないけど、それをするには世の中の緊迫感が強く、重く、この写真と文章を書きながらも、そんな事を思い出して、感想をまとめることとなった。
コロナ騒動は収束し(コロナ自体は残っているが。)、世の中もコロナ以前に戻ろうとしながらも、街は絶えず変化していく。私はたぶんそれをじっと見守り、ここにこんなものがあった、という記録を書いていくのだと思う。