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僕たちの戦争 荻原浩2006年双葉社


2001年の今楽しければいいじゃんというフリーターと1944年お国の為に死ぬのが使命!の軍国青年
共に19歳。瓜二つの二人が入れ替わる物語。

昭和19年から21世紀にタイムスリップしてしまった石庭吾一は最初、変わり果てた日本をみてこう思っていた。
「こんな国を守るために自分たちは戦っていたのか」と。
そして、「いち早く過去に戻り、このことを知らせなくてはいけない」と思っていた。
しかし長く現代で生活を続けていくうちに、「平和ならば良いかもしれない」と思うようになり、過去に戻りたいという気持ちも薄らいでいった。

21世紀から昭和19年にタイムスリップしてしまった尾島健太は、自分が生きている時代では考えられないものをいくつも目の当たりにした。
自分と同じか下の年齢の人間が何人も戦争に参加していることを、死ぬと分かっている玉砕作戦に喜んで向かっていくところを。


凄く面白いし、読みやすい。ラストが「え!そこで終わる?!」ってとこがちょっと歯がゆい。しかし最高に面白い物語だ!戦争の悲惨さや狂気。誰かを守る為に戦地に赴く青年たち。「戦争と平和」をしっかり考えよう。

 萩原浩さんは大好きな作家さん。他の作品もとても面白いよ。

 データベースより
2001年9月12日―NYのビルに飛行機が突っ込んだ翌朝も、尾島健太はサーフィンをしに海に出ていた。が、突然の大波に呑み込まれ失神、目を覚ますとそこは1944年だった。一方、1944年9月12日―帝国海軍飛行術練習生の石庭吾一は、訓練中に雷雲に突っ込み墜落、現代へとタイムスリップしてしまう。そっくりな容姿のせいで互いに入れ替わってしまう格好になった二人。健太は大戦末期の軍隊でサバイバル生活を送ることになり、吾一は堕落した祖国の姿を嘆きつつも、健太の恋人、ミナミに惹かれてゆく。過去を知る者と、未来を知った者。二人の若者を通して描く、あの戦争、この時代

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