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地獄みたいな生活を駆け抜けた先に

こんにちは。
ほうき星です。

最近職場で上司からチーム全体かなり圧をかけられており、変な汗をかけながら沈黙で仕事をしているほうき星です。
目標は達成しそうなのに課長からの圧力が常軌を逸しており、その下の主任はプレッシャーをもろに喰らって膨大な業務量をこなしているので毎日21時半に帰宅しています。
この前は22時に業務連絡が届き、急いで通知をオフにしました。もうこんな職場嫌だ。
先日会社のパーティが開催されたのですが、歴が1番長い先輩が酒を飲んでボロ泣きしてしまったのでもう限界なのかもしれません。

僕はいつか辞めようと思って仕事を始めた身なので、プレッシャーは凄まじいですが諦念の感で「まあ、金出てるからいっか。」と完全に思考停止しています。
こんなヤツ、社会に解き放っちゃダメだろ。

そんな劣悪な環境で仕事をしている僕は反動で最近フェスやライブに行くことが多くなりました。
直近で印象深い「ビクターロック祭り」の感想でも書き連ねていこうかと思います。

1ヶ月以上前に12000円という大金を支払い、1枚のチケットを得た僕は意気揚々すぎて揚揚菲菲(ヤーヤン・フィーフィー)となり幕張メッセを踏み鳴らし闊歩しました。キエー!!!!

当日は福井から友達のYちゃんも来るとのことで意気揚々と床を踏み鳴らします。揚揚菲菲。キエー!!!!

到着ギリギリで会場まで全力疾走してしまったため周囲にデカブツの男が荒れ狂うさまをご覧にいれてしまったと思います。みんなホンマすまん。

1人1人パフォーマンスの感想を書いているとみんな飽きちゃう😳ので、部分的に簡略化してカキコいたします。ぐうおんj。
まずはGRAPEVINEを観覧しまして、端的に言うと激シブでした。
バキバキに歪んだギターが荒れ狂います。さながら会場まで全力疾走した僕のようです。
ちゃんと聴いたことはなかったのですが、ロウテンポな音楽に痺れるようなギターの音は合うんですね。普段ゆら帝を聴いていた僕は感心してしまいました。

ここでGRAPEVINEに間に合わなかったYちゃんと合流。始発で来たそうです、マジパネェっすわ。
グッズを買い荒そうと決めていた僕たちは瞬歩でグッズブースを移動し、瞬く間にタオルとTシャツを購入しました。徒労すぎる。
Tシャツに着替えるともうお昼だったのでソーキそばを買い、席が空いていないか練り歩きます。

結局どこも空いておらず、コンクリの上で食べることになりました。トー横すなよ。

床で一息ついていると、爆音でUAが旋律を奏で始めました。
居ても立っても居られなくなり、走って客席へ向かうと溢れんばかりの人がひしめき合っています。やはり伝説はすごい。
音楽を超越していると言っても過言ではないくらい美しい歌声、奇抜なメロディー、コーラスによるシナジー、サイケで民族の香りのする不可思議なグルーヴ感が会場を包み込みます。
音源を聴いて臨んだのですが、1000倍歌唱力があります。感動で動けなくなりました。
確実にあの瞬間瞬間は人間を超越しており、度肝を抜かれた人は多数いると思います。
そんな度肝を抜かれた人を尻目に隙をつき、お客の合間を縫ってかなり前の方まで進みました。

そこでKREVA、くるり、星野源を目の当たりにしました。

まずKREVAですが、めちゃくちゃ明るいHIPHOPなんですね。一点の曇りもない晴れ空のようなラップでした。勇気を与えるラップは初めて聴いたのでたじろいじゃいました。エヘヘ

くるり。実に3年ぶりにお目にかかったわけですが衰えるどころか歌声は会場に響き渡るほどパワフルでした。
ノリまくっている岸田さんを見て僕も「岸田ー!!!!」と叫んだら死ぬほど静まり返ってしまい、国会答弁のヤジみたいになりました。
恥晒しすぎる。

間近すぎる。

【セトリ】
リハ1.春風
リハ2.愛なき世界
1.琥珀色の街、上海蟹の朝
2.ばらの花
3.虹色の天使
4.愛の太陽
5.Liberty & Gravity
6.everybody feels the same
7.ハイウェイ
8.Remember me

初っ端から春風はぶっ飛ばしすぎやろ。
まだリハやで?
僕自身ライブでもやったことのある曲で思い入れの強い曲です。
周りは静かに聴いているのに僕だけ「フォー!」とか叫んでましたからね。気狂いすぎる。

そんで初手に琥珀色の街、上海蟹の朝やると思わんやん。
前回福井でのライブではアンコール1曲目だったので早すぎて度肝を抜かれました。

2曲目に代表曲であるばらの花
これは先輩に無理言ってキーボードを弾いてもらいコピーした超大好きな曲です。むしろ嫌いな人なんて1人もいない。
大学3年の全くモテなかった頃聴いては悲しくなっていました。
穏やかな曲調なのに会場はブチ上がっていました。
ちなみにこれの奥田民生ver.が原型をとどめてないのでめちゃくちゃ面白いです。


その流れで前回ライブでもやらなかった虹色の天使を入れてくる岸田繁には心を穿たれました。
正直に言うと知らない曲だったのですが、ライブ後リピートするくらいクセになる曲です。
次回は絶対にベスト盤に入れるべきナンバーですね。やはり盛り上がる曲を選んで持ってきてました。

新曲の愛の太陽をやるのは分かるのですが、大きく打ち出している八月は僕の名前をやらないのはちょっとウケました。
尖りすぎやねん。

Liberty & Gravityをやられたら絶対に泣くと言っていたYちゃんはここで号泣していたそうです。あんまりこのお祭りみたいな曲で泣く人おらんけどな。死ぬほど分かるけどね。
翌日一緒にカラオケで大熱唱しました。

everybody feels the sameも大定番のアップチューン。周りのお客が全く盛り上がっていなかったのがむしろ怖いのですが、心のうちで踊っているはずです。

ハイウェイはライブで2度演奏し、何百回弾いたか分からない曲です。おはこと言っても過言ではありません。
岸田さんがアコギを手に取るとすぐに演奏を始めたので涙が追いつく間もなかったです。
どうしようもない学生時代に、張り詰めていた心を少し溶かして緩和してくれた魔法のような音楽です。

最後はロックンロールか?ワンダーフォーゲルか?と思っているとまさかのRemember meでした。

穏やかな曲で締めるのは実に岸田さんらしく和やかな気持ちで終演を迎えました。
にしてもくるりはフェスに曲を詰めすぎてる。
それまでの記憶が吹っ飛ぶかのようなライブでぼーっと悦に浸っていると一瞬で時間が過ぎ星野源の開演時間になりました。

早速現れた星野源には割れんばかりの歓声。
今回はアコギでの弾き語りで、こんなにレアな機会はありません。

【セトリ】
1.ひらめき
2.ばらばら
3.スーダラ節
4.恋
↓with 長岡亮介
5.化物
6.地獄でなぜ悪い
7.くせのうた
8.くだらないの中に

おそらく新参の方には見慣れないリストかと思いますが、「ばかのうた」からの選出が中心となっています。
この理由としてはビクターに「ばかのうた」で星野源を拾ってもらった過去があるからだと推測できます。
中でも「くせのうた」を推し曲にしてくれたのはレコード会社(ビクター)の当時の担当者だったと話しています。
そんな恩義が重なって今回のフェスに久々の出場、実に2015年以来です。(間違ってたらスマソ。)
デビュー当時(2011年)は弾き語り中心だったので今回も弾き語りでの演奏に至ったのでしょう。

ひらめきは横アリでのツービート音源をYouTubeで聴いたことしかなかったので鳥肌がザワワァと立ちました。
そこから衝撃で手拍子もできないほどに尿意も便意も全て忘れて今回のアーティストで最も穏やかであろう時間に身を委ねました。

ばらばらは星野源が20歳のとき、クソみたいな女にフラれて書いた曲だと言います。
こんな達観した曲、僕には決して書けません。音楽の素養はもちろんのこと、細野晴臣の流れを自分なりに分解して途轍もない精度で創造できるのは彼しかいないと思います。
余談ですが、この曲を聴くと僕は「日本の人」のカバーを思い出します

スーダラ節はSAKEROCKからの選曲です。ラストライブの「ARIGATO!」ライブ映像でしか観たことのなかった音楽に一同動揺してもうてます。
俺なんか甲高い声で「ええ!?」と言ってしまいましたからね。

はおおよその人がバンドサウンドでしか聞いたことがないのか「恋やります」と言った瞬間「ええ?」と歓喜の声が入り混じってましたからね。アコギバージョンを聞くことってそうそうないもんね。

恍惚の表情を浮かべて油断していると「1人でアコギ弾くの寂しいから...」と言い出し長岡亮介が登場しました。
ビクターロック祭りの前月にもペトロールズのライブで見ていたので「こんなに会えるなんてむしろ俺のこと好きなのでは?」とオタクの煩悩思想を醸してしまいました。

化物、地獄でなぜ悪いと2曲続けてライブの定番曲を演奏し盛り上がりは最高潮を迎えました。
化物は個人的にアコギで最も好きな曲なのでブチ上がりました。

くせのうたというばかのうたからの選曲で静かながらも古参たちを中心に盛り上げます。
「赤い夕日が照らすのは ビルと日々の影だけさ」という歌詞を高校1年生の時に聴いて体に電撃が走りました。
未だに聴いてもその卓越した言葉選びにゾッとします。
現代日本の音楽シーンでここまで極めて優れている言葉を扱えるアーティストはそうそういません。

最後は1stシングルのくだらないの中に
という締めるに相応しい愛の曲を奏で、「ありがとう!」と謝辞を述べ、舞台袖へと消えていきました。
彼のライブでリリースされたものは必ずDVDで観ていますが、必ず最後に「ありがとう!」と何度も伝えてくれます。
それは、売れる前も後も変わっておらずいかにブラックミュージックやテクノに傾倒しようとも根本の音楽が全く変わっていないことにも繋がっていると思います。

間近で本人を観ることができ、他のライブではあまり聴けないナンバーたちに魂が震えました。
もう死んでもいいと思った日々を肯定し続けてくれたのが星野源で、彼がいなければ今の僕は絶対に有り得ません。


その後は斉藤和義や矢野顕子など名だたるレジェンドを観て、度肝を抜かれ気付いたら夜になっていました。
Yちゃんとは最寄駅でライブの感想を言い合いながら魂が抜かれたように解散しました。
それほど今回のライブは今まで観てきた中で最高のものでした。

それでは、ビクターに感謝を込めて。

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