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離婚のキロク 1それはラーメンの底のワカメがスタートだった

「離婚しよう」と思ったのは、5月31日20時58分のことだった。
習い事から帰って来る電車の中で、夫からのLINEを見て凍りついた。
「ラーメンの汁すてたらワカメ残ってた
お父さんが怒るからの指導はどうかな?
あとの人が困るからでしょ

木曜日体調悪いなら言って、◯◯(ムスメの名前)、かなり機嫌取りに意識してたよ」

このLINEの意味がわかるまでに、13秒位かかった。
ワカメがもったいないってこと?いや待てよ、その続きを解読するに。
洗おうとしたらワカメが邪魔だったから迷惑で困ったということか。
それをわたしが子どもに注意するか、わたしが捨てるか、していないといけなかったということか。

皆さんに言いたい。大声で。
「これが、モラハラですーーーーー」

そうしてわたしはどうしたと思いますか。
「ワカメが迷惑だった?ごめんね、捨てとけば良かった?」
「急いで出ちゃったからごめん おいといて」

謝ったんですよ。謝るしかないんです。ていうか、謝りグセがついてるんです。
被モラハラ妻は。
そうして娘は、横で「ごめん!わたしのせいでママが怒られて」って固まってる。
悔しさとかやるせなさとか馬鹿らしさとかに襲われて。

こんな気持になった約二ヶ月前、マックス情けない出来事があって、絶望して、夫に言ったのだった。泣きながら。「もう無理だから。出ていってください。」そうして夫は、慌てて機嫌を取るように謝ってきた。「ごめん、ごめん、ごめん」って。
そうして、「これが最後だよ」って私は言った。

そこからの、ワカメ。くだらなさすぎる。もう終わりでしょう。

モラハラの話っていうのは、馬鹿らしすぎて文字にすることがふさわしくない。
どう書いても、面白くないんだ。だからこれ以上書かない。
モラハラの漫画が最近流行ってるみたいで、つい読みたくなるんだけど、嫌らしいもの見たさっていうか。全然楽しくないのに、読んじゃうのはなんでだろう。

ワカメ。ネタになるレベル。
後日、弁護士さんにその話をしたとき、真剣にサブがってた。二の腕を左右の手で抱える、「寒い」の仕草をして。おでこに全力でシワ寄せて。サブ―――って。
いや、まじで。
さて、出陣だ。この日から、宣戦布告よ。フェーズは変わった。

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