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経緯|未経験で法人YouTube担当に
レイサイと申します。
昨年11月に退職し、51歳にもなって遅すぎる「自分探し」をした結果、転職することになりました。転職先指定の健康診断を受け、ただいま待機中です。
前職では、動画制作経験ゼロ、広報部の無い「ゼロ広報」の会社で、法人YouTubeチャンネルを開設し、台本作成、撮影、編集を1人で担当しておりました。
社内からでさえ「どうせ誰も観ない」と言われるぐらい超ニッチな業種で、チャンネル登録者が100人に達するのに7ヶ月もかかりましたが、最終的に3年半でチャンネル登録者6000人、毎日2000回以上視聴されるチャンネルになりました。
もちろん、YouTubeチャンネルの収益化に成功しました。
このnoteでは、そこでワタシが体験した「遠回りの失敗談」や「思いがけない感動体験」、どこで活路を見出したかなどを記録しておこうと思います。
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そもそも、チャンネル開設は、ある日突然社長に言われました。
「ウチの会社も、そろそろYouTubeでも始めるか」
「マジですか?」と愛想笑いを浮かべつつ、既に自分が、社長にロックオンされていることに気づきました。
逃げ場が無いと思いつつ、一応、脳をフル活動させて、ネガティブキャンペーンを張ってみました。
「でも、動画なんて、素人には簡単には作れませんよね」
「だいたい、ウチみたいなニッチな業種の動画、観てくれますかね」
「そもそも、社内で動画に出てもいい、なんて人いますかね?」
そして、悟りました。
ああ、無駄な抵抗だと。
社長はもう心の中で、決めているのだ。
ワタシにYouTubeを担当させよう、と。
「とりあえず、やってみたら?何とかなるんじゃねーの。だってYouTubeって小学生でも作れるらしいぜ」
社長の「とりあえず」の一言で、畑違いの仕事をふられる、なんて零細小企業では日常です。
ワタシはかねてから、疑問でした。
なぜ、企業の分類は、「大企業」と「中小零細企業」なのか。
せめて「大中企業」と「小零細企業」に分類すべきではないか?
そもそもこの分類、法律の定めではないそうです。
と言いつつも、厚生労働省では、
常用労働者1,000人以上を「大企業」、
100~999人を「中企業」、
10~99人を「小企業」に区別しています。
ということは社員9人以下の会社は、小企業にもならない零細企業ということになるのか?
ワタシの主観では、会社に社員食堂がある時点で、その会社は間違いなく大企業だし、建物にエレベーターがあれば大企業、ネームプレートぶら下げて仕事をしているだけで、もうそれはドラマの世界だと思っています。
なんとなく自分が「中小企業の中」ぐらいの企業で働いているという自覚がある方には信じ難いかもしれませんが、正社員だけど名刺が無い。正社員だけど自分専用のパソコンもメールアドレスも無い、という会社なんていくらでもあるのが現実です。
「ひとり広報」という言葉があり、その関連の書籍も売れているようですが、ワタシが言いたいのは「ゼロ広報」の会社の話。あるいは広報ゼロというべきでしょう。
そう、会社の組織図に「広報部」なんて大層な部署は存在しない、小零細企業の話です。
当時、その会社でやっていた唯一のSNSと言えば、フォロワー数19人のInstagramだけ。
そのInstagramも、ワタシが引き継いだときは、最後の投稿(忘年会の写真)から半年以上経っていました。
YouTubeチャンネルを作るなんて、まるで青天の霹靂だったのです。