「イチサンなしでオペレーションは考えられない」DIGGLE株式会社様、イチサンインタビュー
この度、お話を伺いしたのは、DIGGLE株式会社の増田慧さんと瀬川義人さん。インタビューでは、弊社が提供する「イチサンフォーム」を導入するに至った背景や、解決できた課題、今後への期待などを伺いました。
-はじめに、DIGGLE株式会社さんがどのような会社なのか教えてください。
増田慧(以下、増田):
DIGGLE株式会社は、予実管理クラウドを管理している会社です。
「予実管理」とは予算と実績、これらの進捗の管理しております。
名寄せ同様、予算度実績の照合は工程が多いです。
これら工程の自動化によって、予算と実績の違いに迅速に対応できます。
つまり、経営判断の速度が向上するシステムを提供しています。
弊社は‘組織の距離を縮め、企業の未来の質を上げる。’をビジョンとして掲げています。単なる業務効率化にとどまらず、予実管理コミュニケーションの「場」を提供することで、組織の距離を縮めたいという想いです。
普段、従業員が意識しづらいPLを従業員に分かりやすい単位で可視化し、共通言語とすることは、「経営側と現場の乖離を縮める」のに効果的です。
結果的に「精度の良い着地見込の把握」それに伴う「迅速な意思決定」が実現され、企業の未来の質をあげられると考えています。
イチサンを知ったきっかけを教えてください。
増田:
β版発表のX(旧Twitter)の投稿がきっかけです。
投稿前後の時期、社内で次のような事象がありました。
・社名変更後の会社に、過去に顧客から共有いただいた会社名でご連絡
・既に顧客であった会社に、弊社の営業がお電話
などです。
その事象から
「よりCRM上のオブジェクトを会社ベースで管理する必要性」に
直面しておりました。
社内の議論で「会社に何かしらの共通のIDを持たせては?」との発案があり、以前から興味のあった法人番号を使用する流れに。
しかし、国税庁の提供の法人番号のWeb-APIを読み解き、名寄せの実装をするには手間が多く困っていました。
そのような悩みを抱えていた際にβ版のXの投稿を見つけました。
イチサンを導入した理由はありますか?
増田:
会社に法人番号を付与する仕組みの実装は、「最初の取り掛かり」が特に難しいです。
・まず、既存データを名寄せしきりたい。
・ただ、今後も増え続ける会社情報も同じ方法で名寄せしたい。
・結果、永遠に終わらない作業との戦いになる。
…では、「そもそも業務負荷になり辛い仕組み」を考える必要があります。
しかし、イチサンフォームに入力を整えてもらえて光明が見えました。
そうか、
「フォームで入力データを名寄せできれば、継続的な名寄せが実現できて」
「既存データは何らかの方法で名寄せすればよいのか」と考えました。
イチサンフォームで名寄せされた会社が入ってくるため、想定していた「永遠に終わらない作業」がなくなる未来が想像できました。
これが導入のとても強いメリットで、イチサンを選んだ理由です。
以前からCRMは使われていたのですよね。
増田:
はい。ただ既存CRMには、課題がありました。
それは、既存CRMのデフォルト設計思想が
「会社オブジェクト」と「人オブジェクト」を「メールアドレスドメイン」で紐づけする仕組みであることです。
たとえば、多数のグループ会社を持つ、1社だけが顧客になったとしましょう。するとそのグループ会社全てがドメインによって紐づけられてしまいます。結果、そのグループ全てが顧客かのように管理される可能性があります。
これは「同じドメインをグループ内で共通使用している」という外部要因で発生します。その結果、ドメインをキーとするデータ構造を変えない限り判別が不可能になります。
そのCRMで、イチサンを使った感想はどうでしたか?
増田:
便利です。B2Bでの情報流通において、会社に共通のIDを付与可能なイチサンはものすごく便利です。
世の中にはご存知の通り、フォームを通じてさまざまな情報を取得、提供するサービスがあります。
もう、「イチサン未使用サービスが不便」とすら感じてしまいます。
イチサンなしのフォーム利用が考えられないってことですね。
増田:
はい。顧客からブラウザ自動入力等でメールアドレス、電話番号が正しく入力されていない情報を受け取り時も助かります。
「会社名と住所からユーザー自ら法人番号を選択する」
結果、法人番号が入力されて、変更可能性がある情報(ドメイン情報や電話番号など)に頼らず、正しいデータの紐づけを作ることができます。
これによりデータベース全体の信頼性につながります。
その概念が当たり前になってほしいです。では、実際にイチサンを導入してみて変化はありましたか?
増田:
フォーム入力データによる会社名が名寄せはもちろんです。
ただ、Excelデータをクレンジングできるツール(イチサンクレンジング)でも大きな効果を感じています。
現在は、クレンジングツールを使用し、過去の蓄積データに法人番号を付与しつつ、法人番号をキーとしたCRMの構築を進めております。
イチサンフォーム導入前の過去データをクレンジングしたところ、400社ほど法人番号の重複によりマージすべき会社レコードがみつかりました。
これは法人番号の概念なしでは判明できず、実現出来なかったと思います。イチサン導入前は気づいたタイミングで1つ1つのレコードを確認する作業をしていたので、圧倒的に違います。すごく感謝しています。
すごい効果ですね、「業務効率」「業務時間」が短縮されましたね。
増田:
そうですね。導入前とは比較できない程の効果がありました。
振り返ると「イチサンなしでここまでオペレーションを作り上げられるだろうか…」と思います。たぶん、なしでは成り立たないと思います。もしイチサンがサービス継続終了となると、とても困ってしまいます。
特に便利だったことを教えてください。
増田:
いろいろありますね。どれを推そうかな…。一番便利で、感動したのは、β版のフォーム操作した時です。シームレスにフォーム入力ができ、住所とともに会社名の選択肢が出てきます。
これは利用者負担がかからない設計がすごく嬉しかったです。
瀬川義人さん(以下:瀬川):
わかります。あとは入力時、顧客側で会社を特定し、選択できることはとても便利だと思いましたですね。あと地名の絞り込み機能も意外に役に立ちます。
今後イチサンをほかの人に薦めたいと思いますか?
増田:
思っています!思っているだけではなく、既に色々な方に薦めてます。
世の中にはいろんな企業データを提供するサービスが溢れています。
そのサービスから情報を受領した際、基準が不明なデータもあります。その際は、会社の法人番号を含めたデータに変換し、検証しています。
法人番号を主軸にサービス提供会社ともコミュニケーションが取れると、業務効率化の観点でお互いにとってメリットがあります。
そのため、サービス提供会社にもイチサンを通じて法人番号を追加いただくようお薦めするようにしています。
法人番号について元々便利との認識はあったと思いますが、法人番号のイメージって最初と変わりましたか?
増田:
導入前はただのIDっていう認識でした。
オープンデータが使用可能で、情報のリッチ化に使えるものだとアップデートできたことは大きな変化です。
瀬川:
世の中の資料請求サイトや問い合わせサイトなどで法人番号で紐付けられれば、世の中の情報の価値があると思います。
可能ならばすべて法人番号が入っていると本当に助かりますよね。
そのように言ってくださると心から嬉しいです。取材に応じてくださり誠にありがとうございました。
増田、瀬川:
こちらこそ誠にありがとうございました。
本記事で紹介したイチサンは下記でご覧いただけますのでご覧ください。