国民民主党の皆さんへ伝えたいこと
11月11日に召集される見通しの特別国会では首相指名選挙が実施される。自公政権継続か、自公が下野するのか注目されている。
現在の状況は、自公政権継続の方へかなりの確率で傾いてると言わざるを得ない。裏金関係で非公認出馬で当選した人々も、性懲りもなく自民党の会派に入る模様だし。野党自体がまとまっておらず、野党連合で過半数を取れる状況ではない。
その中で、今回の選挙で飛躍的に議席数を伸ばした「国民民主党」の対応・去就に、各党、マスメディア、国民有権者からの注目度が高まっている。
国民民主党は、首相指名選挙はあくまでも「玉木代表に投じる」との一点張りだ。決選投票になっても、無効票となろうが、同じく「玉木代表に投じる」とのことだ。
どことも連立は組まず、あくまでも政策本位で組む組まないを、その時々の状況に応じて、あるいは交渉内容に応じて決めていくとのこと。
これを多くの人々は絶賛している。「政治とは本来こうあるべきだ」と、評価する声が多い。
しかし、私はそうは思わないので、それに対する私の評論をこれから書く。
要は「政権という重職は担わないが、政策だけは聞いて貰う」ということではないか。つまり、責任は負わずして言いたいことだけを言う事に他ならないように感じている。「政権を担う」事には大きな責任が求められる。それは「イチ政策だけのこと」だけではなく、幅広く、あらゆる事に精通し、思考し、行動し、結果を出し、最終的には責任を持たなければならない。しかし、この過程を一切負わずに、自分たちの政策だけ聞いてくれと言うのは無責任ではないのか。
考えて欲しい。今の国民民主党は、28議席しかない割には、随分とコワモテ、強気に見えるが、自公政権からしたら、状況や時々で組む相手は、別に国民民主党だけではない。維新でも、立憲の自民寄りの議員たちでもいい。良き法律立案なら、別に国民有権者は反対しないだろう。つまり、自公政権が、徹底して国民民主党を放置することを決定したなら、全てが国民民主党の一人芝居、茶番劇のようになってしまうのではないか。
今の国民民主党のやり方、少なくとも表に出てきて私たちに見える手法は、かなり自分たちにとって都合の良いだけの話であり、最終的な責任は、結局、時の政権が負うことになるので、本当の意味で、国民第一なのか、疑問が残るのだ。
私は、自民党、維新と連立を組むことがふさわしいと思う。公明は外すことが絶対条件となるが、自維国政権ならば、国民も安心して任せられるのではないか。責任を負わずに政策だけ通すなど、歪だ。政権を担い、思う存分政策を提案しつつ、それを通すための調整努力を、国民世論に訴えながら行い続ける。これこそが、まさに「政治の責任を果たす」ということではないか。
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