子供の頃の願いがここに
某日
先日、Discoverが情報を拾ってきた。カマキリのガシャポンが登場するというものである。リアルな生物の話なんてネット上ではしばらく情報を集めていなかったのだが、フィギュアか何かの関係で持ってきたのだろう。
発売時期が11月末とあったので時期の近くなった頃にガシャポンを扱う店舗に寄ることにした。
小さい頃は飼えなかった
カマキリに関してはそのデザイン含めて好みだった。小さい頃は草むらにいるカマキリを捕まえて別な虫を口元に近づけて食べさせたりしたこともあった。
しかし、自宅に持ち帰ることはなかった。母親がカマキリを好きではなかったからだ。家でゆっくりと観察したいという願望こそあったもののその願いは叶わなかった。
探索
11月4週目。数店探して早速発見した。そこで安心したために近くにあったプリ☆チャンの筐体を眺めていた。かつてプレイしていたからである。
フォロチケボードの賑わいを確認して振り返ると、そこには二人組がいて該当のガシャポンの前に立っていた。
すぐ終わるだろうと待つもいなくならない。仕方なく別な店舗の確認をして戻ってきたがまだいた。両替機に千円札を入れガシャポンを回す行動を繰り返す。なにやら出ないなどと聞こえたので「沼」にハマっていたのかもしれない。彼等に水を差すつもりはなかったのであえて割り込まないことにした。
落ち着いたのか場を離れた。そこで販売機を覗いてみると、まるでピラニアにでも食い漁られたかのように中は空っぽになっていた。結局でなくなるまで回したようだ。
回転
万が一大人気だった場合の状況を想定しつつも次の店舗へと向かう。
特に先客も無くここでなら安心して回せそうだった。
目標は緑の個体。ガシャポンには偏りがある。褐色が連続で出てくる事態も予想してはいた。かつて何度も泣かされた展開だ。
回す。褐色、褐色……緑が出ない。まさに想像通りであった。
小銭をさほど用意せずに行ったこともあり千円札が切れ、仕方なく店員さんに五千円を両替依頼することにまでなった。先に羽化直後というクリアカラーが出る。緑をなんとか一匹確保。おそらく前述の二人組程はないが想定外の出費であった。
偏りがあるとは書いてあったし、羽化直後もレアと書かれていない。もしや表紙に書いてある緑の個体は体感少なめなのだろうか。
正直なところ全種セットをオークションやフリマサイトで買えばダブりなどはなかったのかもしれない。しかしながらリアルガシャを回す楽しみというのも内心あったのは事実だ。自分の足で探し、自分で引き当てる。この喜びは何物にも代えがたい。