ロケッツのドラフトについて②本命リードシェパード
前回はチームの現状からどのような選手を指名するべきかを書いたが、今回からは選手の寸評とロケッツとのフィットについて書いていこうと思う。
本命 リードシェパード
一人目はやはりシェパード。現状ロケッツファン内で一番指名してほしいという声が圧倒的に多い選手となっており、海外ロケクラ最大手のwill氏が行ったアンケートでも圧倒的最多票であった。
なぜここまでシェパードが人気なのか、その謎を解明するため、我々調査隊はアマゾンの奥地へと向かった。シェパードがどのような長所,短所を持った選手なのか、ロケッツとのフィットはどうなのかについて考えていきたい。
リードシェパードはどのような選手なのか
この項では、リードシェパードがどのような選手なのかを整理する。
まずは基本的な情報をまとめていく。
・基本情報
身長 6-3(約190㎝) 靴なし6-1.75(約187㎝)
体重 187(約85kg)
ウイングスパン 6‐3.25
ポジション PG/SG
年齢 2004/06/24(ドラフト2日前に20歳)
出生地 ケンタッキー
高校 ノースローレル(ケンタッキー)
大学 ケンタッキー
受賞歴 USBWA新人王(名選手が何人も受賞)
NABC新人王(受賞者7人中6人がTOP3指名)
SEC新人王(受賞者の多くがNBAでも活躍)
SECセカンドチーム
マクドナルドオールアメリカン
・スタッツ
平均28.9分出場 12.5点 4.1reb 4.5ast 0.7blk 2.5stl 2.0tov +10.9
FG 53.6%(4.3-8.0) 3P 52.1%(2.0-3.6) FT83.1%(1.6-20) 69.9TS%
基本情報はざっとこんなところか。
ここで出した情報も含め、次は長所と短所についてまとめる。
余談だけど、シェパードって生まれてからずっとケンタッキーなんだね。父親も母親もケンタッキー大でバスケやってたケンタッキーバスケ一家。父親はNCAAを二度優勝しててATLで一年間だけプレイしてたらしいよ。
長所
※念のため言っておくと、自分は別にカレッジバスケを熱心に見ているという訳でもなく、素人に毛が生えた程度なのであしからず。これからまとめる内容も色々なところで見た選手評のまとめ的なのものなのでご承知おきを。間違ってること言ってたら指摘してください。
①シュート効率
やはりシェパードの一番の長所はこれだろう。FG 53.6%、3P 52.1%、69.9TS%は異次元の数字。ガードでTS%が7割近かった候補っていままでいたのだろうか。C&Sだけ得意とかスリーだけとかではなく、スリー以外にも、ドリブルからのフローターが60%(9‐15)、ミッドレンジが52.8%(19‐36)といったように、シュート系のスタッツは基本的にかなりの高水準となっている。
スリーに関しては3ポイントラインのやや後ろから打つことも多いため、NBAラインにも余裕で対応できるという声も多い。
45%を1つも下回ってないのは本当におかしい。
②IQ,判断力
これは、異次元の効率を達成できている要因の一つでもあるのだが、シュートに行くべきか、パスを(どこに,いつ)するべきか、オフボールでどのように動くべきか等の判断力が非常に優れている。コートビジョンも広く、常に周りの状況を見て動けている。基本的にかなり落ち着いてプレイしており、堅実という言葉がよく似合う「偉い」選手である。
ただ、一部のスカウティングレポートや有識者からは、IQが高く判断力が良いことは否定しないが、ミスしないという訳ではないという声も聞かれる。ゲームログを見ると後半戦は結構TOを重ねており、パスファーストの選手とは言え、TO2.0は決して少ない数字ではない(多くもないが)ので、そこはあまり過信しない方が良さそうか。
③パス能力
これも②の話と重なるが、落ち着いていて視野が広く判断力がいいので、パスが非常に上手く、アシスト数はチーム1位の4.5アシストを記録。フルゲームを見ると効果的なパスを何度も出している印象も受けた。特にキックアウトやトランジションなど、長めの距離のパスが上手そう。大学ではコンボガードであったが、育てればPGも任せられる選手になると思う。
④ディフェンス
これも②の話と重なるが、視野が広いのでオフボールディフェンスの動きはかなり良い。ケンタッキーは積極的にスティールを狙いに行くスタンスだったようだが、それでも平均2.5stlは凄い数字。ポジショニングやフットワークも良く、それでいて近い距離でどんどんスティールを狙ってくるので、上手いというよりも嫌らしいディフェンダーだと感じた。また、意外と跳躍があり、ブロックも得意なので、ディフェンスでもかなり貢献できるプレイヤーである。
この動画の10:00からパス、17:00辺りからディフェンスのハイライトあり
コンバインの跳躍力測定ではなんと全体1位に
短所
①サイズ
まずはサイズが懸念として挙げられる。身長は低く、ウイングスパンも短い。ミスマッチを作られる機会が多くなり、攻守ともに苦労する場面も増えるだろう。
だがカリーとほぼ変わらないので、逆にポジってる海外ファンもいる
②瞬発力
横の動きはあまり速くないように思う。ディフェンスでスピードについていけなくて抜かれる場面や、オフェンスでドライブで抜けきれなかった場面も度々見られた。NBAではオフボールでマークマンを中々振り切れなくて自慢のシュート力を生かす場面が少なくなるかもしれない。
これは横の動きではないけど、足は遅い
③天井の低さ
正直将来オールスターになる選手ではないように見える。爆発力があるわけでもなく、身体能力やサイズの強みがある訳でもなく、華があるプレーをする訳でもない。
あれだけ異次元な効率を残し、他のスタッツやDFもいいのに、ドラフト上位チームでシェパードをかなり欲しがってるのはロケッツファンぐらいなのが答え。再建の核にするような選手ではなく、その周りを固める選手のイメージ。
④クリエイト能力
これは②の話とも重なってくるのだが、クリエイト能力は高くない。アイソで得点を重ねるようなタイプではなく、ボールもらってディフェンスと正対してもすぐにパスする場面が割と見受られた。シュート本数自体がそこまで多くないのもクリエイト能力が低いことの現れではないかと思う。性格的にも俺が決めてやるタイプじゃなさそう(それが長所でもあるが)なのでクリエイトに関してはあまり期待しない方が良いかなと。
これも再建中のファンがあまり欲しがってないの理由の一つでもある。
ロケッツはシェパードを指名するべきか
結論から言うとYesである。前回のnoteでロケッツが指名すべき選手の特徴として
①PG (PG以外もできるとなお良い)or C(リムプロ)
②守備が上手い
③シュート効率が良く、スリーを決められる
④できることが多い(万能)
⑤ボールを回せる選手
を挙げたが、見事にすべてシェパードに当てはまっており、フィット的にはドンピシャと言っても過言ではない。
俺がシェパードを元々推していたのでバイアスがかかっているのかもしれないが、多くのロケクラが欲しがっているあたり、間違ってはいないだろう。
なぜこれがロケッツが指名すべき選手の特徴なのかは前回のnoteを見て欲しい。
そしてシェパードの弱点も、ロケッツそこまで大きな問題にならないのではないかと思う。
まずサイズと瞬発力だが、今のロケッツには低身長で瞬発力がなくてもオールスターまで選ばれたバンブリートがいる。そのバンブリートに教えを乞い、プレーを間近で見れば、低身長を克服するメンタルやプレースタイルを学ぶことができる。タイプ的にもよくバンブリートと比較されており、バンブリの後釜になれる一番の存在である。
加えて、アメントンプソンというサイズのあるPGになれる存在がおり、シェパードのサイズをアメンがカバーできるのでそこまで懸念にはならないのではないか。
天井の低さに関しては、ロケッツの若手にはJG,シェングン,アメン,ジャバリ,ウィットモアらの天井が比較的高い選手が揃っているのであまり問題ではない。短所のところでも言ったが、再建の核になるような選手というよりは、その周りを固める選手なので、勝ちと育成を両立する段階に入ったロケッツには合っているように思う。
クリエイト能力に関しても、JG,シェングン,ウィットモアがクリエイト能力が高いタイプであり、クリエイト能力が高い選手を集めすぎても感がある。また、クリエイト能力は低い反面周りをよく見れる選手ということで、今のロケッツの若手でそれができるのはアメンとシェングンぐらい(JGも頑張ってはいるが)なので、そちらの方が重要なのかなと思う。
つまりは、シェパードの長所はロケッツの弱点を補強するものであり、ロケッツの現状はシェパードの弱点をある程度カバーできるだろうということである。ロケッツにとってもシェパードにとってもほぼ完璧なフィットであり、相思相愛といっても過言ではない。
ということでもう一度言うが、ロケッツはシェパードを指名すべきであると
私は思う。シェパード以外を推している方は申し訳ない。
他にも様々理由はあるが、疲れたしこれ以上は長すぎるかなと思うのでこの辺で終わりにする。多くのロケクラが今後話すと思うし、自分もツイートすると思うのでそちらが補足ということで。
一応前回のnoteで名前を出した選手はnote書こうと思うが、正直シェパード以上のフィットになると思えないのでものすごく簡単なものになるかもしれません。
という訳でこの辺りで終わりにします。こんなダラダラと長い駄文を読んでいただきありがとうございました。