ロケッツのドラフトについて①チーム状況から考えてみる
2024年5月13日 運命のロッタリー
ロケッツが持っていた指名権はネッツの指名権と自前(TOP4にならなければOKCへ)。TOP4になる確率は2つ合わせて約26%。これまでの3年とは違いTOP5が確定しているわけでもなく、順当にいけば9位指名となる。
ロッタリーが午前4時開始ということもあり、どうせ9位だろうなと思いながら眠りにつき、どうせ9位だったんだろと思いながら目を覚ましてⅩを開くと、「Rockets Land pick #3」というスペースが目についた。困惑しながらも公式アカウントを見ると、本当に3位だった。目が覚めた。月曜日なのに気分がなぜか良い。
ありがとうブルックリンネッツ。ありがとうハーデン。
ちなみに前日の晩に「来年のフラッグのために運貯めといてほしいからTOP4にならなくていい」というような投稿をしてすぐに消したことは内緒。
さて、前置きは終えて本題に入り、その3位指名権で誰を獲るべきなのかを考えていきたい。
ただ、本記事ではあくまでどのようなポジション,どのようなタイプの選手を獲るべきなのかを、ロスターと強み弱みといったチーム状況を基に言及するにとどめ、選手の寸評は別記事で触れることにする。
まずはロケッツのロスター的な観点から考える。
①ロスターから考えるロケッツのデプス
来季のロスターは以下のとおり ※ ()はチームオプション
PG FVV
SG JG ウィットモア
SF ブルックス アメン (テイト)
PF ジャバリ イーソン (ジェフ爺)
C シェングン アダムス (ランデール)
まずはこれを基にロケッツのロスター的デプスを整理したうえで、どのポジションを指名すべきかを考えていく。
その1:PG
既にロスターは割と固まっているが、こう見るとやはりPGだけ層が薄いように思う。アメンはPGとしてNBA入りしたがハンドリングとシューティングが現状ではPGにしては今ひとつ物足りないのと、フォワード適性が思っていたよりもありそうなので、アメンの役割を固定したくない。PGとSF両睨みでシーズン戦うのがベストかと思う。
それに対応するためにもそれなりのPGは欲しい。PGとして指名したアメンがいるから控えPGはいらない!とは絶対にならない。
加えて、アメンの視野の広さやパスのポテンシャルを考えると、アメンPGの線も残しておきたいので、PG専門の選手の指名はできれば控えたいところ。
つまりは、アメンをSF起用にした時にPGを任せられ、アメンをPG起用にした時にはPG以外のポジションも任せられるようなマルチな活躍を期待できる選手がベストフィットなのではないかと思う。
イメージとしてはこんな感じ
そして、PGを今年のドラフトで確保しておきたいもう一つの理由がある。FVVもサラリー的に恐らく契約が来季までであると予測できるが、24-25年オフに完全FAになるPG一覧を見ても今のチームと再契約しそうな選手が多く、市場にそこまでPGが出てこなそう(それこそFVVぐらい)な点である。そのため、ドラフトでFVVの後釜になれそうな若いPGを育てておきたいところ。FVVをもう一年契約するかTO破棄して再契約する選択肢はあることにはあるが。
多分これ以外にも理由はいろいろとあると思うが、今年のドラフトでPGを確保すべき理由はざっとこんな感じ。
指名候補は下記の通り。選手それぞれの寸評等は今回は割愛する。
主なPG指名候補
Nikola Topić (セルビア)
Reed Sheppard (ケンタッキー)
Rob Dillingham (ケンタッキー)
Stephon Castle (UConn)
その2:C
次に挙げるのはセンターとなる。
シェングン,アダムス,ランデールと、名前だけ見ると来季はかなり盤石に思えるので意外に思うかもしれないが、シェングンとアダムスはケガ明け、ランデールは終盤はかなり良かったがそれまではダメダメ、といったように意外と不安な要素がある。
また、シェングンがサイズとディフェンスという明確な弱点を持っているので、サイズがありリムプロできるビッグを確保しておけばシェングンがやられまくってる時に起用できるし、全く違うタイプのビッグが出てくるのも相手にとってはやりづらいだろう。
さらに、今ですらヨキッチ,エンビ,ヤニス等のデカい選手が蹂躙しており、若い選手でもウェンビー,チェット,アレクサ,デュレーン等の有望なビッグがいるので、それに対抗するためにディフェンシブなビッグは必要になってくる。
このように考えると、個人的にはPGほどではないが、Cも不安なのでここで有望な若手を確保し、数年間の安泰を保証するというのも悪くはないのではと思う。
指名候補としては、アレクサは多分残らんだろうし、ぶっちゃけ3位指名にふさわしいCがクリンガンしかいないので、挙げるのはクリンガンのみ。
なのでCを獲ることに関する細かい話はクリンガンのnoteのときにでも。
主なC指名候補
Donovan Clingan (UConn)
正直PGとC以外は飽和気味なのでポジション的に補強ポイントではないかな。
PF取ってイーソンSFアメンPG固定、SF取ってアメンPG固定もできなくはないけど、それも考え始めるとキリがないので、考えないこととする。
②ロケッツの強み・弱みから考える指名すべきタイプ
次に、スタッツからロケッツの強みと弱みの観点から考えていく。
強み
守備:Defenseレーティング10位
リバウンド:平均リバウンド4位
弱み
アシスト:平均アシスト25位、AST%27位、平均パス数28位
シュート効率:TS%24位、FG%27位、3p%23位
ブロック:24位
もっと細かいスタッツで見たほうがハッキリするんだろうけど、調べる能力も気力もないので簡単なスタッツだけ。
このスタッツみると全然弱み(強み)とは言えないよ!等があれば遠慮なくご指摘ください。
これだけ見ると、昨シーズンのロケッツは、悪いシュート効率をリバウンドをたくさん取ることでカバーして、ウドカ仕込みの守備でなんとか耐えて5割勝ったチームということになる。まああながち間違いではない。
リバウンドの指標はやっぱりいい。来年はイーソンとアダムスが復帰するしさらに良くなると思う。
守備指標は良いけどブロック系の指標は微妙。やはりシェングンのサイズの無さとディフェンス力が顕著に出たか。
アシストに関しては単純にシュートが決まらんからというのもあるけど、パス系の指標も軒並みリーグ下位なので、単純にボールを回すオフェンスが構築できてないのかも。
これを踏まえると
①守備が上手い選手(さらなる強みに)
②シュート効率が良く、スリーを決められる(弱点の克服)
③ボールを回せる選手(弱点の克服)
④リムプロできる選手(弱点の克服)
をドラフトするのがスタッツ的には良いのかなと思う。
これまで名前挙げてない選手だとZaccharie Risacherが結構当てはまりそう。
ちなみにウドカが、シュートが打てる選手,バランスの取れた万能な選手,クリエイトできる選手,ロケッツのディフェンスとスタイルに合わせた、多様性のある選手が良いと言っていることを考えると、①②を結構重視して考えるべきかなと思う。
まとめ
疲れたのでまとめに入ります。ここまでを振り返ると
ロケッツのロスターと強み弱み的には
①PG (PG以外もできるとなお良い)or C(リムプロ)
②守備が上手い
③シュート効率が良く、スリーを決められる
④できることが多い(万能)
選手を獲ることがベストなのでは。
まだ選手に関してはそこまで詳しい訳ではないが、ここまで挙げた選手だと全部に該当しているのはシェパードだけかな。
俺がシェパード派だからこういう結果になったのかもしれんけど。
ということで、これから選手ごとの分析をしていく前提条件になりそうなことをざっとまとめてみたnoteでした。なにかご意見あればリプにでも。
今のところ次以降ではこのnoteで名前が出た以下の選手について色々分析していく予定。各自で動画見てもらって感想をツイートしてもらうとそれをパクるだけで良いので楽になります。次回以降ももし書くことがあれば読んでいただけるとありがたいです。それでは。
・名前が出た選手
Nikola Topić (セルビア)
Reed Sheppard (ケンタッキー)
Rob Dillingham (ケンタッキー)
Stephon Castle (UConn)
Donovan Clingan (UConn)
Zaccharie Risacher (フランス)