産後ママに応援弁当を届けてきた『hottos』の子育てアンケート報告
『hottos ホットス 』って何?
産まれたばかりの小さな命を育てるママたちへ
お弁当の宅配を通じて
”ホッとする”つながりを届けたい ——
運営するのは、山梨県で リユース食器のレンタル事業を行う認定NPO法人「スペースふう」。
コロナ禍を機に、地元富士川町の産後ママにリユース弁当箱でお弁当を届ける活動『ホットス』(リユースお弁当箱がつなぐ地域デザイン事業)を立ち上げました。
赤ちゃんの誕生に幸せを感じる反面、身体や心がしんどくなりやすい産後時期に、少しでも息抜きしてほしい。そんな想いではじめたホットス。
2021年秋からの2年半で、約70名の産後ママにお弁当を届けてきました。
ホットスは終わってしまうの?
ホットスの活動は、”休眠預金等活用事業”という国からの助成金をいただき3年近く運営してきましたが、2024年3月末で助成終了となります。
(お弁当のお届けは、3月15日で終了しました。)
スペースふうでは、この活動が富士川町の子育て支援策として継続していくことを目指し、町への働きかけを続けてきました。
ホットスはこの町に必要?
「安心して子育てするには何が必要?」
「ホットスはママたちの役に立っている?」
この町の産後ママの現状とニーズを知ることで、ホットスの役割をもっと具体的に提案したい…
そこで、富士川町の産後ママたちに2つのアンケートを実施しました。
産後ママの現状とニーズが知りたい!
「すこやか教室」 77人にアンケート
富士川町子育て支援課主催の「すこやか教室」でアンケートを行い、産後2~3ヶ月のママ 77人に回答していただきました。
(2022年6月~2024年3月)
安心して子育てできる町をつくるには?
町内の産後ママ 69人にアンケート
富士川町に住む産後ママ※にwebアンケートを行い、159人中69人(4割以上)の方に回答していただきました。(2024年1月実施)
※2021年4月~2023年11月に出産した方が対象
➜ 経済面や仕事との両立への支援に期待する声が強く、子育て家庭の経済的な負担の大きさが見えてきました。働くママを支えるには家族の協力だけでは限界があり、社会の理解や制度の充実も求められています。
また、ママが休んだり自由に過ごせる時間も足りていないことがわかります。育児や家事の分担だけでなく、ママが体調と気持ちをととのえる時間の確保も大切です。
赤ちゃん連れでのお出かけの大変さや、家族以外の人とかかわる機会の少なさもあり、ママたちが地域とのつながりを求めていることもわかりました。
安心して子どもを遊ばせられる公園や施設があると嬉しい、という声もありました。
必要な家庭に必要な情報やサービスが届く仕組みづくりも必要です。
アンケ―トから見えたホットスの役割
ママたちの声から見えたホットスの役割
小さな命を頑張って産んでくれてありがとう。
一生懸命育ててくれてありがとう。
毎日十分すぎるほど頑張っているママたちへ
感謝と尊敬の気持ちを込めて
応援弁当を届けてきたホットスの取り組みは、
休眠預金等活用事業の助成終了に伴い、
2023年度末で終了となりました。
町の事業へとバトンタッチ!
アンケート結果とママたちの声を受けて、
地元富士川町の町長や子育て支援課の皆様と
この取り組みの必要性について意見交換し、
町の事業化に向けて検討を重ねてきました。
そして 2024年度より、
産後ママへのお弁当提供事業は
富士川町の子育て支援の取り組みとして
継続することになりました!
アンケートにご協力くださった皆様、
継続に向けて応援メッセージをくださった皆様、
町への政策提言に力を貸してくださった皆様、
本当にありがとうございました!
お弁当を通じて産後ママに寄り添うこの事業が
富士川町から全国へ広がっていきますよう、
引き続き見守っていただけたら嬉しいです。