🌟23) 駅員の叫び ! 「 乗っちゃって・・・
ホームは電車を待つ人々で埋め尽くされている !
そこへ、まだ少し、乗る余裕のある列車が到着。
朝の通勤ラッシュ、
乗り遅れまいと
ドッと人々が車内に流れこんでいき、みるみるギュウギュウ詰めに・・
とここで
「空いているドアへおまわり下さい!」
「無理なご乗車はおヤメ下さい!」と
お決まりごとの
駅員さんの注意が飛ぶのかと思いきや、
・・・
「乗っちゃって下さい!乗っちゃって下さい!!」
え?これは?
声の主を探すと、
ガタイの良い駅員さんが
ホームを見回りながら
慣れた大声で
「乗っちゃって下さい!!
乗っちゃって下さ~い!!!」
と・・・・
その時!
私の目の前で
ドアが閉まりかけ、
おりしも
集団で乗り込んでいた女子中学生グループの、
最後のひとりが
駅に取り残されそうに!
無情にも
ガーッ閉まっていくドアの前で
え~💦とたじろぐ
ホームの女子中学生。
たが・・ それでも・・・
「乗っちゃってくださ~い!!」
とあくまで指示を変えず
叫び続けている駅員さん。
どうする女子中学生!??
と、
そこへ!!
あっ、スーパーマン!?
・・ではなく、
スッーと
慌てず、しかし、素早く滑らかにやってきたのは
その駅員さん。
すでに、完全に閉まるまで
あと数センチになっていたドアの隙間に
白い軍手をはめた
その両手を
・・・ 差し入れた!!
ガシッ!と
ドアを受け止めて、
グッ、グッ、ググーッ!!
と、ドアを全身の力で
押し開いていく!
そこまでされれば、
電車のドアも
いったん閉まるのをやめて
ガーッと全開!!
こうして
普通なら取り残されていたはずの女子中学生は
問題なく!?
駅員さんの指示通り
電車に乗っちゃって(^o^)
無事、
仲間と同じ列車で
目的地へと向かって行きました・・。
乗客の無事と
列車の発車に支障ないことを見届けて
何事も無かったかのように去っていく、
良い意味で
肩で風切って歩いていく
ガッシリした駅員さんの後ろ姿。
朝風のように爽やかだった!!
この駅員さんの行動は、
電鉄会社的に○か×か
あるいは△なのかわからないが
あまのじゃくの私は、
「駅員さんの負担を増やしちゃいけないから、
無理な乗車はやめよう・・」
と、この時
生まれて初めて、
心の底から
思ったのだった。
駅員さん、 いつもありがとう!!