保活の振り返り 保育園見学編
コロナ禍で、保育園見学も園舎には入れないなどの制限もあるなか、どうやって保育園選びをしたのか、そして入園後は何が良かったと思ったのか、記録に残しておきたいと思いました。
①保育園見学先の候補選び
1歳児の4月入園を目指していた我が家は、前年の11月に入園申し込み書類を提出する必要がありました。少し出足が遅かったですが、7月末から見学を始めました。
まず大変だったのは、見学先の選定です。ざっとホームページは見ましたが、正直よく分かりません。通える範囲にある園は、大規模園は全て見に行きました。小規模園は事前にホームページを見て、家から徒歩圏内(10分以内)にある園を見学しました。全部で10件ほど見学したと思います。園庭有りの園を希望してましたが、人気が集まり倍率も高くなるので、見学の段階では無い園も行きました。
ちなみに、見学の予約はウェブでやってくれるところもありますが、ほとんど電話でした。それが大変だったかもしれません。園が忙しい時間帯は避けた方がよいかなと思い、午睡中の時間に電話しました。
他には、認証保育園1園、企業主体型保育園1園を見に行きました。
②確認項目の絞り出し
SNSなどを参考に、チェックしておきたい項目を出しました。以下に記します。たくさんありますが、今思えば、自分にとって大事なポイントを絞り込めてなかったように思います。また、見学時間も限られ、複数の家族で見学していたので、全部の項目が分かるということは無かったです。
・設備、園庭の広さ、遊具の充実度
・安全対策
・清潔感(水回りや清掃状況など)
・1日の過ごし方
・お散歩の行き先と頻度
・水遊びの機会
・異年齢交流の機会はあるのか
・先生の感じはよいか
・子供たちは笑顔で過ごしているのか
・子供同士のトラブルが起きた時の対応
・食事は園内で作っているか、アレルギー対応は?
・保護者が参加する行事やその頻度
・園との連絡方法(紙、アプリ)
・体調不良時の呼び出し基準
・登園時の持ち物
・延長保育の手続き方法
・不審者対応(安全対策)
・昼寝時の見守り体制
・災害発生時の対応
・SNSの写真掲載など、子供のプライバシー確保
これらの項目について、グーグルフォームを作り、見学後に入力、一覧化しました。
③見学
見学は絶対に行ってください。ホームページでは分からないことがたくさんありました。
例えば、、、
・園内にお散歩マップが貼られていましたが、新設園だと、お散歩先が少ない園もありました。聞くと、地域に詳しくない先生ばかりで、保護者にアンケートを取り、少しずつ散歩先を開拓しているとのことでした。
・食育に熱心な園。給食が極力残らないように、残った量を園児で確認し、次に向けて対策を考えるそうです。素晴らしい取り組みだと思いましたが、子供にプレッシャーになるのではないかという懸念と、自分の満腹感を大切にしてほしいという気持ちから、この園は候補から外しました。
・十分な広さの園庭がありながら、遊具をあえておかないことをポリシーにしている園。子供が主体的に遊びたいものを選ぶ環境を重視しているそうです。園庭の隅に遊具が整頓されて置かれ、その分、園庭を広く使うことができていました。私の場合は、興味がなくても身近にさまざまな遊具があること、いつでも触れられる環境があることが大切だと思ったので、候補から外しました。
・発熱時の対応。37.5度以上を基準としている園がほとんどでした。ただ、基準を超えたらすぐに迎えを要請される園もあれば、子供はすぐに発熱するので何度かに分けて計測して呼び出すかどうかを判断する園、熱はなくてもこういった基準で体調が悪くなれば呼び出しますと説明を受けた園もありました。
・先生がとてもつまらなそうに保育をしていたり、疲れている。その他にも、書類仕事に夢中になっていて、ろくに子供を見ていないなど。ホームページを見た時はよい印象を抱いていた園も、辞めようと思いました。
・持ち物について、ある小規模園ではオムツ一袋そのまま置いていってよいですよと言ってくれました。毎日補充する必要がないのは楽だと思います。オムツのサブスクがある園もありました。
・延長保育については、基本的に利用している人はいないとやんわりと断られたり、前月の決まった日までに申告が必要、当日利用可など、園によって様々でした。
・リトミックや英語などの習い事をしてくれる園。事前に魅力を感じ実際に見ましたが、正直、小さい年齢だとそれほどの効果はないのかなと思いました。また、子供が教えを受ける(講師の説明を聞くだけの)だけのようになってしまわないかとの懸念もありました。乳幼児の時期は、自分の興味関心に応じて遊ぶ体験を重ねてもらいたいと思い、習い事の有無は園選びにおいて比重は高くないことに気がつきました。また、今までやっていたプログラムを今年はやめた、新しく始める計画があるなど、事前情報とは違うことがありました。
・園の設備や現場の先生は感じが良かったけれど、園長と副園長の感じが悪かった園。後述する第三者評価では、園の情報公開に不満があるとのコメントが散見されていました。
結構ありますね!!見学する中で、自分の価値観に気がついていくこともあります。
④保活コンシェルジュの活用
見学によってある程度は希望園を絞り混みましたが、希望順位が固まりませんでした。特に、第1、第2候補が決まらず。そこで、保育園の倍率(入りやすさ)や、二つの園は何が違うのか、自治体の保活コンシェルジュさんに聞いてみました。結果、変わらないですと言われてしまいました笑。どちらも系列が同じ公立園だったので、予想はしてました(だからこそ悩んでました)。ただ、入りづらいエリアを教えていただいたのは助かりました。自宅からやや遠いけれど希望している園がありましたが、激戦区に該当したため、諦めがつきました。
⑤入園候補の決定&書類提出
第6希望まで書くことができました。保活の持ち点と例年の申し込み倍率を考慮すると、我が家は小規模園であれば確実に入れそうだと思いました。熟慮の末、大規模園3園、小規模園3園を希望しました。1歳児で必ず復帰したいのであれば、都内の保活は、希望欄を全て書くことは必須だと思います。締め切り間際まで第1と第2希望を迷いましたが、最後はフィーリングとしか言いようがないです。保育園の案内をしてくれた園長先生が「昨年まで飼育していたチャボちゃんが召されまして、、、」と説明してくれたのですが、動物にも敬愛の念を示していたことで、ここなら子供を大切にしてくれるかなと思いました。希望した園はどこも、人員体制が整って余裕があるからか、先生が楽しそうに子供たちと遊んだり、可愛がってお世話してくれていました。園舎が古い園も多かったですが、清潔で安全対策がしっかりと施されていれば、気になりませんでした。
なお、申請書類は、会社に用意してもらう必要があるものもありますので、早めのご準備をおすすめします。
⑥第三者評価の活用
見学の内容がコロナ禍で限られていたこともあり、比較できる項目が少なく判断が難しかったため、保育園の第三者評価は隅々まで見ました。見学中に感じた違和感がやはりそうなのかと感じることもありましたし、どういったプロセスで保育の安全と質を担保しているのか、先生たちの研修をどのように行っているのか、見学の時には説明はありませんので(聞く時間もない)、参考になりました。特に開設して間もない園は、さまざまな体制を構築している段階で、何が課題となっているのかがよく分かりました。