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ヴィジュアル系インサイドセールスが書く「ホッとする」ノート:人生で一番泣いた日


このnoteは、2019年6月25日に配信した「ホットリンクのメルマガ」のバックナンバーです。メルマガ講読フォームはこちらhttps://service.hottolink.co.jp/mailmag/

こんにちは。ホットリンクのインサイドセールス担当、堤です。
今回も、私のバンドマン時代の印象に残っているエピソードを話そうと思います。

みなさんはどんな時に涙を流しますか?悲しい時、悔しい時、嬉しい時・・・・
色々な種類の涙があると思います。


私も泣いた事はたくさんありますが、一番泣いた時の事を今でもよく覚えています。


私はバンドマンのキャリアの中で、いくつかのバンドを結成し、脱退や解散を経験しました。
その中で、一番人気があったバンドを脱退すると発表した時の事。


ありがたい事なのですが、ファンの方達から事務所宛てに、抗議の手紙が結構届いたりしました。
「どうして辞めるのか?」「無責任ではないか?」「MIHIROさんはずっと続けてくれると信じていたのに・・・」
そんな想いが綴られていました。

※MIHIROというのはバンドマン時代の私の名前です。


その中で、地方に住む、ライブには来た事がない高校生の女の子からの手紙がありました。
ライブには行けないが、いつもCDを聴き、雑誌を見て応援してくれているという方でした。



彼女には中学生の弟がいるが、学校で嫌な事があり登校拒否になった。
引きこもり、家族にも心を閉ざしてしまった。


しかし、彼女が聞いていた私のバンドの曲を弟が気に入り、それがキッカケで2人はコミュニケーションを取るようになり今では2人で応援している。


その続きに、私の胸を突き刺す内容が書かれていました。


「弟は、メンバーの中で特にMIHIROさんのファンであり、MIHIROさんのようになりたい!とギターを買い、頑張って練習しています。だから、これからも弟と私に夢を与えてくれませんか?」


私は完全に、弟と高校生の頃の自分の姿が重なりました。
生きる事が嫌になり、塞ぎ込んでいた時に私を救ってくれた音楽。憧れたミュージシャン。
自分も人に夢を与えるバンドマンになるんだ!と決意し、必死でギターを練習した日々・・。


涙が止まりませんでした。今書いていても、思い出して泣いてしまいます。


その時、彼女と弟の想いに応える事はできず、悲しい、悔しい気持ちはもちろんありました。
しかし同時にとてつもなく嬉しかったのです。

「人に夢を与えるバンドマンになりたい」とギターを手にした時の私の夢は、叶っていると実感できたから。

                                  

当時「アニメ」や「コスプレ」と共に「ヴィジュアル系」も日本発の文化としてアジアやヨーロッパを中心に海外でブームが起こりました。
そのおかげで、私のバンドも海外で認知がありました。


しかし当時の私は海外どころか、自分自身すらも見失っていました。
バンドの世界も、裏側は決して華やかではありません。売れ続けるバンドは一握り。やるか、やられるかの戦場です。


生活は常に不安定。心身共に磨り減り、「何の為に音楽をやっているのか?」分からなくなっていました。


しかしその手紙がキッカケで気が付いたのです。
目の前にいるファンの方達はもちろん、世界のどこか知らない場所にいる誰かにも、私の夢が届いているという事に。

                                  

みなさんも日々の仕事に忙殺され「何の為にこんな事をやっているのか?」「こんなはずじゃなかった」と感じる時があるかもしれません。


しかし、それは誰かの役に立っているのかもしれません。
同僚かもしれない。お客様かもしれない。知らない、世界のどこかにいる誰かかもしれない・・。


綺麗事のようですが、「誰かの役に立っている」と実感できるのは本当に嬉しい事です。
忙しい毎日の中で「ホッと」一息ついて、「どうすれば人の役に立てるのか?」「誰が自分を助けてくれているのか?」
想いを巡らせ、感謝の気持ちを忘れずに仕事をしたいと思っております。


最後まで読んでいただき有難うございました!梅雨でジメジメした日が多いですが、共に乗り切りましょう!!


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